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『ダリス・ザックレーに捧ぐ』
『教養としてのロック名盤ベスト100/著:川崎大助』、を読んで・・・。
この2週連続3連休、自分の絵も描いたは描いたんですけどね、描きながら勧められていたアニメ『Dr.STONE』(2019年~)を観て大変面白かったんですが(ってまだ放映中ですけど)、『彼方のアストラ』(2019年)が素晴らしかった!!!原作漫画はなんと5巻完結という素晴らしさ。これは大人買いしてきます。僕がこれまでよく言っていた、
「人気漫画は終われない、そのせいでムリクリ伸ばされ10巻辺りで限界を感じ、結果面白くねぇ漫画になってる」
を完全に打開してます。これらに関してはまたの機会に。。。
今回は、これまた久しぶりの読書感想です。
中古の本しかほぼ買わない僕が、新書を即買いでした。
『教養としてのロック名盤ベスト100/著:川崎大助』(2019年7月30日)
です。
まず、タイトルで手にし、ペラペラとめくってたまたま出たページの見出しが、
■「クイーンはなぜベスト100に入らなかったのか?」
っていう、少し旬は過ぎたけどまだギリ旬な?項目と、じゃ先に知りたいと1位を確認したら、
■1位がアルバム『Revolver●The Beatles』(1966年)だった、
ってことと、
■帯びには「史上初!主観抜きのランキング」
もうこの時点でレジに向かいました。
で、読み始めたら、「はじめに」のところで、
”これは他に例を見ない究極のベスト100だ”
と書いてあり、してその理由は、
アメリカの有名な雑誌「ローリング・ストーン」が出した『500 Greatest Albums of All Time』(2012年)、
イギリスの有名な雑誌「NME」が出した『The 500 Greatest Albums of All Time』(2013年)、
※
(因みにこの2冊、自ら音楽雑誌と言ったことはないらしいです、なのでそう書きませんでしたけど、音楽雑誌って認識でいいと思いますが)
著者はこの2冊のどちらにも入っているアルバムをまず抜き出し、この時点で1000枚から196枚になったそうです。で、その196枚に付与を加えたと。上位から1位に500点、2位に499点、500位は1点、って具合です。そんでもって、双方の点数を合算してランクをつけた、
と。
つまり、双方の中間値、究極っちゃ究極だけど、ある意味で、
究極の平均値、
でもあります。
面白いですねー。かつて僕は美術大学受験予備校の講師をしていました。27年前ですけど。彼らの描いた作品を1位からケツまで順番をつけるんです。他の講師3人と予備校生の見てる前で。ま、僕が予備校生だった時も同じでしたけど。今もそうなのかなぁ・・・。まず、僕入れた4人の講師それぞれが3点づつ、良かった作品を選ぶんですが、4人全員が選んだ作品があるんです。その時点で、必然的にそれはもう1位なんです。
3点選ぶ、となった時点で、
■これは受かるなぁ、
■個人的に好き、
■受からないかも知れないけど選びたい、
このバランスになるんです。なんとなく。
すとですね、4人全員が選んだ必然的に1位になる作品は、それはつまり、本人には大変申し訳ない話なんですが、文字通り受かる作品でしかなく、
魅力・パンチに欠ける作品、
でもあります。
美術のプロを目指すのに学歴関係ないのはここですね。かと言って、そういうのがダメとかじゃなくて、それはそれとして需要はあり、その現場にいた僕としては無駄なんてことは微塵もありません。が、この話をするとまた長くなるので・・・。
ところが、ここでのその1位『Revolver●The Beatles』、これは世界レベルでの話です。誰もが認めた世界レベルの平均値は、
単なる平均値ではない、
ことが浮き彫りになります。なぜなら『Revolver●The Beatles』を”知ってる”人なら直ぐにわかると思います。
繰り返しますが、ここは大変面白いです。
『Revolver●The Beatles』は、
とにかくスゲーから、
としか言い様がありません。
僕は、『The Beatles』の正規アルバムは、「With The Beatles」(1963年)以外、全て持っています。ってか、それも持ってましたけど25年前ぐらいに売ってしまったのです。ここの生涯ベスト洋楽23位で書いた通り、『The Beatles』のアルバムの中では紛れもなく一番好きなアルバムです。
こちら。
それはさておき、ある意味で、文句しかないランキングなんですが、そんなこともない、って言う、良い証拠でもありました。
著者が参考とした2冊、僕は観たことがないんですが、まぁ、あらゆる意味で音楽業界に携わる一流の強者たちが、ケンケンガクガク、やった結果のベストだそうで、それはそれでひとつの解答であり、また、アメリカとイギリス、ってところがなぁ~んか説得力がある、気がするんですよねぇ。英語圏のもの、って言うか。
とにかく、
著者の主観は一切入れていないランキング、
には、うなってしまいました。俄然読む気がわき、一気に、読みっぱだったワケではないですけど、ほぼ2日で読み終わってしまいました。だって、確かに、筆者には本当に申し訳ないんですが、この人を僕は知らなかったし、特に有名人でもないし、何より、僕が興味ある人ではないので(失礼)、知らない人・興味のない人のランキングを読んだところで・・・、をもわかった上で書かれたようなアイディアですよねぇ。
42位にランクインした『Marquee Moon●Television』(1977年)のところで著者は、
”もうひとりのギタリストであるリチャード・ロイドとヴァーレインの掛け合い、インタープレイが賞賛を集めた。水晶のペン先で素描されたかのような、情緒的かつ、秀徹した緊張感の高さ、重音奏法も駆使したその幻惑性に、聴く者のことごとくが魅了された。いや、取り憑かれることになった”
と書いてあります。が!!!これ言っちゃうと元も子もないですけど、カッコつけて?難しく?書いてるだけで、これって、
このギターヤベェ!
ってことでしょ?(笑)。それを「このギターヤベェ!」じゃ話んなんないからっつって、手を変え品を変え様々な表現にしているだけ。この感じが、こと音楽以外、こと美術以外の文章だと、僕は全く頭に入ってこないんです(笑)。何それ?あんた何言ってんの?になってしまうんですよねぇ・・・。
「はじめに」のところでは、
”あなたがロック通を自認していて、なおかつこの「100枚」のうち1枚でも聞き漏らしがあったなら、正直言って、それはちょっと「まずい」かもしれない”
って一文もあり、音楽好きとしては、やっぱり燃えますよね(笑)。ま、いみじくも書いたように、僕はあくまでも「音楽好き」であって、「ロック通」ではありませんので。
事実、世界的常識アルバム(多分)なのにも関わらず、僕はランキング入りした100タイトルのアルバム中、41枚は持ってました。が、59枚は持っていませんでした。自称音楽好き、自称レコオタ、の僕でもです。
タイトルにある、教養って言葉を常識、と言い換えるなら、別に持ってない、ってだけで、知っているので別にいいんじゃないかなぁ、、、と。例えば、ランキングに複数枚入っている、ストーンズとか、ボブ・ディランとか、クラッシュとか、レディオヘッドとか、、、アルバムを持ってないってだけで(持っててもランクインしてないアルバムでした)代表曲ぐらいは知ってますから。そこから先は好きならより聴く・好きじゃないなら聴かない、で別にいいんです。
ま、僕が偏った聴き方してる、ロック・サウンドの主流であるギター自体があんまり好きじゃない、は大前提としてあります。ま、逆にギターが主流のロックにおいて、よく41枚もあったな、とも言え、読んだ感想を大きく6つにわけて書きます。
そんなに長くないです。
その①
『あまりにも黒人ミュージシャンがランクインしていない問題』
その②
『女性アーティスト、不在過ぎ問題』
その③
『業界って何だかんだ言ってもまだまだオッサンのものなんだなぁ』
その④
『あのミュージシャンが入ってねぇ問題』
その⑤
『えっ?そのアーティストだったらそのアルバムじゃなくてこっちじゃね?問題』
その⑥
『そのアーティストが入っているならこっちのアーティストだろ問題』
って内容です。問題ばっかりだな。
行く前に、ここで1曲。話に出た、『Marquee Moon●Television』です。
Album
『Marquee Moon●Television』(1977年)
中からタイトル曲です。
”Marquee Moon”
こちら。
取り憑かれなかったですけど、魅了はされましたよね。懐かしい、買ったのいつだろ、30年ぐらい前なんじゃないかなぁ・・・。仲良くなった某レコの屋の店員さんの話では、今現在、中国のクラブやディスコでこの曲をかけると大層盛り上がるそうですよ。マジかよ。
その①
『あまりにも黒人ミュージシャンがランクインしていない問題』
著者はある大事な1点を見落としています。
まず、この本からさらに僕が集計?を出してみたところランクインした100アルバムのうち、
黒人ミュージシャンが14アーティストしか入っていません。
(タイトルは17枚ありました、『Michael Jackson』、『Stevie Wonder』、『Prince』が、2枚づつランクイン、してPrinceは、Prince名義と、『Prince and the Revolution』名義とありましたけど『Prince』として1アーティスト扱いにしました)
これがどういうことかと言うと、
「ロックは白人のもの」
と言うことです。
『ロック名盤』とタイトルで言っています。が、『Funkadelic』や『Kraftwerk』や『Bob Marley』も入っています。まぁ、でしょうね。
著者はロックと言ってる以上、
ロックとは何か、
という定義について、成り立ちから言及しています。簡単に言うと、元々は黒人音楽のR&B(リズム&ブルース)の中から、
白人の若者に受けそうな曲を、ラジオDJアラン・フリードが”ロックンロール”と名付けてかけた、
ことからスタートしている、と。はい、まさにです。幼きマイケル・ジャクソンに楽屋?で、プレスリーが「おじさんがやっているロックって音楽は、黒人からはじまったんだよ」と言った通りです。
しかし、完全に白人のものであることが顕著になりました。黒人音楽が大好きな僕としては全くの、
「はぁ?」
でしかありません。
救いなのは、黒人ミュージシャンで最上位だったのが6位の『What's Going On●Marvin Gaye』(1971年)、ってことです。僕も生涯ベスト洋楽で6位にしました。無人島レコに最後まで迷った1枚です。
ロックの成り立ちについての言及がなければ別にいいんですが、語った以上、この点に触れていないのはちょっとアカンですねぇ。
因みにランクインしている黒人ミュージシャンは以下の通りでした。
Funkadelic
Dr. Dre
N.W.A
Bob Marley & The Wailers
Michael Jackson
Prince
The Jimi Hendrix Experience.
Aretha Franklin
John Coltrane
Stevie Wonder
James Brown
Miles Davis
The Public Enemy
Marvin Gaye
です。
並んでる方々を観ると、「ま、とりあえず入れとくか?」という態度でしかないのがよくわかります。
ここで1アルバム。
Album
『Stand!●Sly and the Family Stone』(1969年)
スライも入ってないんですよ、ランキングに。どうかしてる。
”You Can Make It If You Try”
こちら。
1969年、ライブ、音も映像も悪いのにレコ音源より良い。スライでこの曲より好きな曲は勿論あるんですけどね、もう過去に貼ってたりするんで・・・。このアルバムにはJBより早く”Sex Machine”ってタイトルの曲が入っていることも重要です。
”Everyday People”
こちら。
同アルバムから、上のライブと同じ日、ですよね、何この映像の違い(笑)。名曲です、歌詞も。近年作られたであろうMVがありましたけど、な、なんか、、、微妙・・・。
その②
『女性アーティスト、不在過ぎ問題』
著者が、女性アーティストのランクインがあまりにも少ない点について言及していたことは、流石でした。
あくまでも、バンドのボーカリスト、としてのランクインも少なければ、ソロ・アーティストとしてのランクインは、
Aretha Franklin
Dusty Springfield
Carole King
Joni Mitchell
Patti Smith
Janis Joplin
の6アーティストのみ、です。
例えば、たまたまですけど前回のここでも書いた『Björk』、それから『Madonna』とか。この2人がランクインしてないって時点で当然、デスチャも『Beyoncé』も僕の好きなビヨンセの妹『Solange』もガガも、俺のオリビアもシーナも入ってるハズなどがありません。『Buddy Holly』も『Laura Nyro』も『Minnie Riperton』も『Linda Lewis』も『Sade』も入っていません。ロックじゃないじゃん、はなしです。だって、『Funkadelic』や『Kraftwerk』や『Bob Marley』や『Miles Davis』や『John Coltrane』が入ってんですから。ん?じゃ『IRON MAIDEN』や『Black Sabbath』も入ってないとダメだろ。
ま、
「ロックは白人の、そして男性のもの」
ってことが浮き彫りになりました。
ここで1アルバム。。。以前も貼ってますけどすいません。やっぱり良いので。。。
Album
『Flying Cowboys●Rickie Lee Jones』(1989年)
”Flying Cowboys”
『Rickie Lee Jones - Flying Cowboys, live on The Arsenio Hall Show』
こちら。
ヤ~ベェ~、カッケー!!!これぞロックだろ!!!派手に動けばロック、ノイジーなギターが鳴ってりゃロック、じゃねぇだろ。いつマイクスタンドを握るか、です。司会のアーセニオ・ホールが終わって寄って行くと、恥ずかしそうなところも良いです。当時リッキーは35歳。35歳でもカワイイ?色気?カッコイイですねぇ~。。。アル中?ドラッグ?で活動休止明け、だからか、この曲の歌詞はアダム、モーゼ、キリストさん、もしくは悪魔か・・・、について言及しています。「川のほとりに角がねじれた男がいるわ、まだ悪人にも賢者にも知られていない、彼は動物の表情をしている、遠い昔、彼は旅を続ける、砂漠、、、砂漠、、、川に来る、そこから離れる、大草原、誰に頼ることができるっていうの?誰を信じろって言うの?水の上を歩く?太陽の下で遊ぶ?だけど世界は早く回転してるわ、若い時よりも・・・、あたしが若かった時はワイルドだったわ」っていう、最後のオチはスギちゃんみてーな(笑)。以前もこの映像は上がってましたけど、もっともっと音も画質も悪いものでした。インタビューで何言ってんかっつって聴いてたらウォルター・ベッカーがプロデュースとか言ってやがる・・・、し、知らなかった・・・、プロデューサーで聴いたりしないしチェックもしないので。折角このランキングに嫌いな『Steely Dan』も入ってなかったのでざまぁ、と思ってたんだけどなぁ・・・(笑)。
こちら。
レコ音源です。以前は音量がめっちゃ小さいのしかなかったので・・・。
”Satellite”
こちら。
以前は上の日と同じ日のライブがあったんですがねぇ・・・。ないのでMVを。
『Janet Jackson』と迷って『Rickie Lee Jones』にしました。因みにどちらもランクインはしていません。そう言えばリッキー・リーの前彼『Tom Waits』も入ってないなぁ・・・。
最初の”Marquee Moon●Television”以外は、当然ランクインしていないものしか今回は貼りませんので(笑)。
その③
『業界って何だかんだ言ってもまだまだオッサンのものなんだなぁ』
書いた通りです。
僕ですらそう感じるので、若い人が読んだら尚更そう感じるでしょうねぇ・・・。また、ロックはハードとソフトの進化に伴い聴かれ方も変わってきて、00年代以降、ある意味で終わってしまい、いわゆるランクインしたアルバムの中で最も多かった70年代のアルバムを、リアルに体現したのもオッサン世代ですから、ある程度は致し方ない、とも言えます。
「ロックは白人の男性、そしてオッサンのもの」
です(笑)。
ここで1アルバム。
Album
『Dr. John's Gumbo●Dr. John』(1972年)
中から1曲。アイコアイコも好きなんですけどね。。。
”Big Chief”
こちら。
おい、英米のオッサンたち、コレは入れろ!!!あんたら好きだろ、こういうの。もしくは元の1964年のPROFESSOR LONGHAIRバージョン。ど頭の「Me got fire, can't put it out」のところをよく「ミッゴッファッキャ、パァレラ!!!」つって歌ってました(笑)。しかも意味は「火が付いた、消せね!!!」です。
その④
『あのミュージシャンが入ってねぇ問題』
まず、著者も『Elvis Presley』が入っていないと嘆いています。わかります。しかし、僕的に真っ先に言いたいのは、無人島に1枚だけ持って行けるとしたら、って縛りでここの生涯ベスト洋楽第1位に選んだ、
『Private Eyes●Daryl Hall & John Oates』(1981年)
がランクインしていないことです。
その理由は、先にこの本を買った理由のところでも触れた、
「クイーンはなぜベスト100に入らなかったのか?」
とほぼ同じ理由だと考えられます。
様々書いてありましたけど、平たく言うと、物凄く省略して著者の言葉を借りて書くと、
”「ロックの玄人筋」の人たちからはまず好まれない”
この一言に尽きる気がします。その意味では『KISS』も入っていませんが似たような理由が考えられます。当然、僕の大好きな『The Police』も『U2』も『JAPAN』も『Culture Club』も『Duran Duran』も『Jamiroquai』もランク外です。
僕は最初、
アート性・芸術性が低いから?
と踏んでましたが、どうやらそうでもないっぽいです。
ロックとは、売れたとかわかりやすさとか人気ではなく(ここまではわかるんです、売れてなくても、人気がなくても、良い音楽は山のようにあるから)、
■高尚さ
■文学性
■政治思想的にも精神世界探求性
これらがあることで、そこには意外にも「芸術」と言う言葉は入っていませんでした。
マジか?と。芸術、としてしまうと範囲が広くなり、主観が入るからかなぁ、、、いや、ロックの定義のところで、「決めたい人が決めている」とも書いていて、それはつまり読むと、選考委員?のオッサンらがロックっつったらロックって意味でしかなく、思いっきり主観ではないか!!!要は、
”俺がロックと感じればロックだから別に『Bob Marley & The Wailers』もロックだよ”
ってことなんです。はい、出ました矛盾、です。どうせそうなるんですよ。ま、わかっちゃいましたけどね。『Kraftwerk』がランクインしてた時点で。バリバリ主観がベースの主観なしなランキングっていうね・・・(笑)。そこはまぁ、著者じゃなくて、どこぞのうるさ方の英米のオッサンたちが、ですけどね。
高尚さ?んなもんロックにあるかよ。高尚さって何だよ。高尚さ、を、じゃ仮にクラッシックとしてみますか。高尚な貴族にしか許されないものでしたよね、音楽って。高尚なものとは違う、高尚さに反抗し、高尚な貴族の音楽を我々一般市民のところまで引きずり下ろしたのがロックです。誰もが踊れて楽しめて演奏できる音楽としてはじまったのがロックです。また、この本でも結構な枚数がランクインしていたパンクです。コードの概念・発明?がまさしくそれですよ。何を言ってやがる。
文学性?ここはわかる気がします。
政治思想的?これもまぁ、わかる気はします。精神世界探求性?何だそりゃ?全部のアーティストがやってんじゃないの?
ここで1アルバム・・・、芸術性を感じるアルバムってことで、まぁいろいろあり過ぎですけど『Frank Zappa』か『Slapp Happy』か、ピーガブさんか。ザッパは後に貼るのでやめて、『Slapp Happy』は1曲のみしか好きではないのでやめました。。。結果『Kate Bush』にします。
Album
『The Kick Inside●Kate Bush』(1978年)
ジャケのアートワークがもう・・・。良いですねぇ。『Kate Bush』つったら、それこそ今で言う『Björk』みたいな存在?でした、僕にとっては、ですけど。パントマイムと1曲ごとに衣装替えのライブとか。これはファーストですけど80年代の中頃に向かうにつれ、ドンドン奇天烈化(芸術化)して行きます(笑)。
アルバムから4曲、貼ります。この人は、生涯ベストに漏れた洋楽でそのうちやります。
”Kite”
こちら。
”The Man With The Child In His Eyes”
こちら。
こちら。
ある意味怖過ぎるMVです。
”Wuthering Heights”
こちら。
説明不要の名曲です。
”Them heavy people”
こちら。
もしかしたら一番好きな曲かも知れません。低音のコーラスが効いています。
ライブです。
こちら。
とは言え、多分このライブ用に演奏したテープ、っぽいです。レコ音源とは明らかに違うのでこの映像用に再録した、には違いないのですが、、、。ま、あまりにスタイルが良過ぎてクラクラきますね。してサビでのダンスは、マイケルより早かった(笑)。3分過ぎでボーカルとドラムとカッティングのギターのみになるところとか密かなFunkを感じます。
同じく、別なライブです。
こちら。
完全なるライブです。ちょいBPMが遅いですね。1曲ごとに衣装替えして望んだロンドン・ハマースミス・オデオンでの大変なライブ、と思われます。このビデオを兄貴が買ってきて、毎日のように観ていました。30年ぐらい前ですけど(笑)。って調べたらやっぱそうでした。ってかフルで、上がってました。映像も、ビデオテープの時より綺麗で音も良い(笑)。
その⑤
『えっ?そのアーティストだったらそのアルバムじゃなくてこっちじゃね?問題』
に関しては、本気で書いちゃうと長くなるのでひとつに絞ります。
キング・オブ・ソウル、我らのJBが1枚だけランクインしていました。
『Live at the Apollo●James Brown』(1962年)なんです。いや、わかりますよ、わかりますけど、JBだったら、FUNKというジャンル自体を形にした最初の曲、と僕が勝手に思ってる曲”Cold Sweat”が入っているアルバム「Cold Sweat」(1967年)、もしくは「In the Jungle Groove」(1986年)でしょう、どー考えても。でもオッサンたちが「Cold Sweat」はあったとしても「In the Jungle Groove」を選ぶ気がしないので、妥当な線としてはやっぱり「Sex Machine」(1970年)ですかね。
ここで1アルバム。
Album
『In the Jungle Groove●James Brown』(1986年)
1970年前後の、JBがノリにノリまくっていた時期の音源を発掘、ミックスし直して発売されたアルバムです。最高。
”It's a New Day”
こちら。
最高。
”Give It Up or Turnit a Loose (Remix)”
こちら。
最高。
こちら。
1971年のライブです、幼きマイケルが食い入るように観て真似たステップ!!!やっぱし最高。
”Funky Drummer (Bonus Beat Reprise)”
こちら。
最高。世界で最もサンプリングされている音源です、けど、いかにもサンプリングしてね、と言わんばかりのボーナスですよねぇ(笑)。
その⑥
『そのアーティストが入っているならこっちのアーティストだろ問題』
までありました。
これも短くまとめます。
アルバム『Trout Mask Replica●Captain Beefheart and his Magic Band』(1969年)が入っていました。これも持ってたんですが27年前ぐらいに売ってしまったアルバムです。わかります、しかし、肝心のマブダチ、して先駆者である『Frank Zappa』が入っていません。『Captain Beefheart』がレコードを出せたのは、ハッキリ言ってザッパのお陰ですから。
『Dr. Dre』が入ってんです、わかります、だったらシュガーヒルは置いといても、これまた先駆者の一人、『Afrika Bambaataa』、もしくは『Grandmaster Flash and the Furious Five』、あって『Run-DMC』だろ。
ここで1アルバム。
Album
『Hot Rats●Frank Zappa』(1969年)
中から超ド級の1曲を。。。
”Peaches en Regalia”
こちら。
最高。
などなど、尽きません(笑)。
2019 09/24 17:17 ミラクル沼尾
『Björk』。
※
ここでの『生涯ベスト洋楽』、に泣く泣く入らなかった多くのアレコレをちょいちょい書いていこう、です。ほぼ自分のための?メモに近いです。また、過去に書いたことと重なる点などがあっても、そこはひとつよしなにして頂いて・・・、です。
このテーマとしては今年の1月ぶりですか・・・、
探してたレコが見つかったので、その勢いで書きます。
『Náttúra●Björk』(2008年)
です。
YouTubeで微妙なPVを観た瞬間にやられて、すぐに音源を探したんですがね、当時はファイルしかなく、、、「ないだろ」と思いつつも仕事帰りにフラッと寄ったユニオン池袋店、
「あったー!!!」
つってね。800円でした。
12 inch Single analog
『Náttúra●Björk』(2008年)
表。
こちら。
勿論A面のリミックスなんかじゃないです。B面の方です。このシングルの全ての収益は、アイスランドの環境保護団体ナトゥーラ財団に寄付される、ってことが先に決まっていたようで、タイトルが”ナトゥーラ”、になったそうです。アイスランド出身であるBjörk。ま、どうりでジャケが真っ白なハズです。そういうことか、と。最初海賊盤か?と思いましたよ。思わずお店の人に正規盤か、調べてもらいました。別にチャリティだろうと、ちゃんとジャケ、つくればいいのに。『Band Aid』とかさ、『USA for Africa』みたいに。
以前も絶対貼ってるな、とブログ内検索をかけたところ、
『YouTube DJ Part 6』
テーマ:『Björk』
(2009年11月27日)
として貼ってありました。
こちら。
約10年も前なんですか。早!!!しかもそこでは、「レコ枚数が2097枚、置場所どーしよう」とか言ってますね、かわいいもんです。現在6200枚ぐらいになってしまっています(笑)。
ってことは、僕は10年もこの音のアナログを探していたことになります。とりあえず『Björk』の棚は、レコ屋に行くとチェックすべき棚として頭に入れています。何があるかわからないので。
最も、このアナログが出たのは次の年、2009年です。僕の探し方・調べ方が悪かったのか、当時は先に書いた通り、「ヤベー、これアナログで欲しい」つって調べた時はファイルしかありませんでした。で、諦めたんです。
いや、コレはアナログでしょーよ。
だから、ブログで書いた時も09年ですが、後からアナログが出たなんてことは知りませんでした。ってか、買うまで知りませんでした。
僕がこの曲に来た部分のほとんどはリズム・トラックで、
「なんじゃい?このリズムは!?!」
つって。
調べたらノイズでアヴァンな『Lightning Bolt』のドラマー、お手製マスクでお馴染みBrian Chippendaleの爆裂生ドラムを、多分サンプリングしてるんだと思われます。もしくは呼んで来て叩いてもらってループ。流石はブライアンです。この人は絵も描きます。『Lightning Bolt』と言えば、ギター&ドラムって編成で、やってることも似てるけど、やっぱり僕は『Hella』のZach Hillの方が好きです。
ここで一応『Lightning Bolt』映像を。
『Lightning Bolt - Dead Cowboy @ TAICOCLUB'14』
こちら。
日本の野外イベント「TAICOCLUB」にて、、、しかしケツ汗が凄い(笑)。このイベント、一旦やめて新に今年の6月に名前を変えて再スタートしたようですが、主宰者のインタビューを読んでみたら、
「いろいろあるけど、海外アーティストのギャラが上がっちゃって呼べねー」
だそうです。ま、野外イベントに興味がないし、1度も行ったことないし今後も行かないだろうから全然いいんですけど、なんか、なんか違うなぁ、と感じますよ、えぇ。勿論、ギャラが上がることにです。この手のことをやるなら最初からギャラのことを考えていてはダメです、たとえアーティスト本人じゃなくて周りが、だったとしても。尚更ダメです。良い年したオッサンがですよ、ヘンテコなマスクかぶってスカポカやって、芸術です、はなかなかねぇ。食えない、って状態が普通ですから。勿論、僕は好きですけど、生きてるだけで丸儲け、な精神ですよ、えぇ。
僕がBjörkを最初に知ったのは次に貼る微妙なPVを夜中、MTVで観たのが最初です。
Album
『Here Today, Tomorrow Next Week!●The Sugarcubes』(1989年)
ジャケ・表。
ジャケ、見開きの状態。
羅列された曲タイトルから、何をテーマに、何に興味があるか、また、このジャケを開いた状態のヴィジュアルからして、
完全に現代美術、
ファイン・アート、
で、後にBjörkが現代美術作家マシュー・バーニーと結婚?同棲?するのが既にわかるようなヴィジュアルです。
収録曲から、、、
”Regina●The Sugarcubes”(1989年)
こちら。
これです、このPVを観たのが初見です。しかしBjörk、眉毛が繋がってるぞ!!!で、次の日、近所の貸しレコード店に直行したのをよく覚えています。
”Regina●The Sugarcubes”
こちら。
レコ音源です、ま、PVと同じですけど、音が良いので。出だし、頭の部分が劇的でスリリングで素晴らしいです。
『The Sugarcubes - Dear Plastic + Regina - Live @ The Late Show, (1989)』
こちら。
ライブです。89年かぁ、驚きなのはこの時既にBjörkはおかぁさんであるということです。86年にギターのショール・エルドンとの間に息子が生まれます。で、2年で離婚しちゃいますけど。
この人は、心なしかアジアンな顔立ちですよね。
どー観ても、完全にBjörkが突出しています。同じくボーカル&コーラスのアイナー・エルン・ベネディクソン、必要か?(笑)ってほどです。
この曲の12 inch をなぜか2つ持っています。バージョン違い何だらミックスだの、収録曲違い、ですね。買ったのも20年以上は前です。まぁ100円だったから買ったんでしょうねぇ・・・。
どちらもUK盤です。まぁ、オリジナルのバージョンの方がやっぱし良いですけど。
バンドに?Björkに?とって重要な曲があります。
『Birthday●The Sugarcubes』
こちら。
何年のライブかは不明ですけど、曲自体は1987年です。レコ音源も言うまでもなく素晴らしいんですが、ライブを貼ります。バンドにとってのサード・シングルです。音源は持っていませんが、最初にアメリカでも売れた記念碑的曲です。まぁ、この表現力を見せ付けられたらもうごめんなさいって言うしかありませんよ。もうね、「あなたは努力や頑張りじゃ手に入らない何かをそもそもお持ちですね」としか言い様がないです(笑)。エクセレントです。
契約上、最後にもう1枚アルバム(サード・アルバム)を出すことでバンドの解散&ソロ・デビューが決まっていたBjörk。持ってませんが、ある意味で子役に近い感じで、アイルランド音楽業界では早くも知れ渡っていて、11歳の時に1枚アルバムが出ています。たまぁにレコ屋で見かけますが、視聴し、あん~まり、だったので買ってません。ちょい高額だったし。僕とて何でもかんでも買ってるワケではないのです。なので、それがソロのファーストと捉えるのなら、後のソロとしての快進撃は、いわば元に戻った、と言えなくもありません。
『Arabadrengurinn (The Arab Boy)●Björk』(1977年)
こちら。
そんなBjörkが出したアイルランド語のアルバムから。。。スティーさんやザ・ビートルズのカバーなどもありますけど。しかし、アラブの少年って・・・(笑)。途中のリフ、”勝手にしやがれ●沢田研二”(1977年)にしか聴こえないところも飛び出します。どちらも77年、お互いが意識し合っていたハズがないので、この感じは、世界的に同じ感じが流行る、ってことのいい証拠です。当時Björkが作曲した微妙なインスト曲も1曲入ってたりします。
『I Love To Love●Björk』(1976年)
こちら。
さらにその前の年、のラジオ番組?でのカバー曲です。元はディスコ好きならご存知『I Love to Love (But My Baby Loves to Dance)●Tina Charles』(1976年)。ある意味、選ばれし人、才能が子供の頃から顕著、だったんでしょうねぇ。
Album
『Debut●Björk』(1993年)
ジャケ・表。
ジャケ・裏。
ようやく公式?のファーストです。先に書いたアルバムを除けば。ふさわしいアルバム・タイトルです。
アルバム収録曲から。
”Human Behaviour”
こちら。
もっと綺麗な映像のPVが上がってたのに!!これ書いてる間に消されました。嘘だろ・・・、もう良くない?十分金あんだろーよ(笑)。このPV、録画してよ~く観てましたぁ・・・。監督したのはその後のBjörkのPVをかなり担当していくことになるミシャル・ゴンドリー。ユダヤ系ロシアの短編アニメーション作家ユーリ・ノルシュテインの『霧につつまれたハリネズミ』(1975年)にインスパイアされた、そうですが、いやいや(笑)、僕からしたらこの世界観も、ポール・マッカーシー(ポール・マッカートニーじゃないよ)にしか観えず(笑)、やっぱし現代美術作家作品の雰囲気が強烈です。しかし、曲自体にはあんまり来ませんでした。むしろ次のシングル、ですよね。
”Venus as a Boy”
こちら。
まぁ、なんと言っても、Björkっつったらまずはコレでしょう。して、漂うインド風味、でしょうねぇ。シタールっぽいシンセ音にタブラ。特に、タブラで参加した『Talvin Singh』は後に化けますし、僕も大好きです。その態度は、ビートルズが、僕が生まれた頃にやったことの焼き直し、それの90年度版、と言ったところでしょうか。事実これ以前で、日本のメジャー・シーンでタブラはなかったし、やろうとしても時期的にまだ、だったでしょう。鬼気迫る感じのBjörkのボーカルがなんともはや・・・、素晴らしくて、ボーカルのみでも表現力の豊かさに圧倒されて終了、以上です。
こちら。
ライブです。以前も貼ってますけど、このライブ、素晴らしいです。
”One Day”(映像は1994年)
こちら。
以前も貼ってますが・・・。これを近所のレンタル屋から借りて来て観た時の衝撃は忘れられません。アンプラグド・ライブです。やっぱりBjörkスゲーな、しか、ありませんでしたねぇ。レコ音源とは大幅に変えた自身によるカバーとも言え、やる意味、を感じます。また、はじめて観るタルヴィン・シンの姿、でした。Björkのすぐ横でタブラってる男です。ガムラン並べてるだけでも凄いのに、何と言ってもチューバをかますセンスには倒れそうでした。エクセレント、です。
『Bjork Mtv Unplugged』
こちら。
上のライブのフルです。音も映像もこっちのが良いです。”One Day”は4分丁度ぐらいからです。
Album
『Post●Björk』(1995年)
ジャケ・表。
ジャケ・裏。
早速、アルバム収録曲を。
『ARMY OF ME●BACK DROP BOMB』
こちら。
これも以前貼ってます。いつの映像かは不明ですけど。Björkのじゃなくてすいません、なんですけどね、大好きなカバーです。多分20回ぐらいは観てます。原曲を超えている、と僕が感じる数少ないカバーです。むしろBjörkの元はそん~なに好きじゃないです。最高です。ギター・サウンドが苦手な僕ですが、これはまぁカッコ良い。また、スネアのチューニングが軽いところが良いじゃないですか。このヘヴィな音でスネアもドスンと重かったら、全然好きじゃない気がします。細かいところ、どこでブレイクを入れるか、繰り返すけどだけにしないリズムの変化、をどこでやるか、ギターをどう使うか、などアレンジもパーペキです。バックは今どーしているんだろうか、、、。いや、そりゃいるんでしょうけど、『BRAHMAN』だの『HUSKING-BEE』だの『山嵐』だの、、、そりゃ頑張ってやってるんでしょうけど、2005年ぐらいまでは若人代表バンドでしたよねぇ。ま、それはともかく、このカバーは素晴らしい、本当に・・・。本家に全然負けてません。
”Hyperballad”
こちら。
良いです!!!ヤヴァイです!!!静けさの中の躍動・・・。まぁ歌詞が泣ける、ってか初見(初聴)時、僕は泣きました。
「あたしね、山のてっぺんに住んでるの、高いから景色は当たり前に綺麗よ、で、朝早く起きて崖側に行ってその辺のものを何でも投げ捨てるの、車の部品とか食器とか、あたしはこれをいつも耐え抜いているの、あなたが目覚める前に、そうするとね、あんたとここにいられることがより幸せに感じることができるのよね」
って曲です。まさしく頂上を観たBjörkにしか言えない、まさしくハイパーなバラードであります。ダメだこりゃ、良過ぎて。
『Björk - Hyperballad live on the Late Show with David Letterman (1995)』
こちら。
ライブです。アコーディオンはcoba(小林靖宏)です。じゃなくて、スネアをひたすらブラシで叩いてるおっさんドラマーがポイントです。前はおっさんがよりカッコイイライブがあったんですけどね。消されていますねぇ・・・。あっ、おっさんはTrevor Moraisです。
『Walk on the Wild Side●The Peddlers』(1971年)
こちら。
Trevor Moraisのいたバンドです。素晴らしい3ピースバンドです。1971年ですか。。。スゲェなぁ~。こういうおっさんを見逃さないBjörkがこれまたステキックじゃないですか。途中ほぼ曲芸入って来てます(笑)。
”I Go Humble”
こちら。
最高。Trevor Moraisも途中からめっちゃ楽しそう。Björkのアクション+ダンスも最高です。この音源のアナログを手に入れたら僕の中で『Björk』がコンプリートです。しかし売ってんの観たことないです。シングル”Isobel”(1995年)のカップリング曲なんです、なのでアルバム未収録。しかもアナログで、となるとフランス盤のプリモ・オンリーでしかありません。しかも何故か12 inch の2枚組で”Isobel”の何々バージョンなどが5種類もありやがり、”I Go Humble”は収録されてません。ってことは、この曲のレコ音源のアナログ盤はこの世に存在しません。こりゃダメだわ・・・。
『Björk - Army of me』
こちら。
これですこれ、これを探してました。UP直前に発見しました、おかしいなぁ、以前はすぐ探せたのに・・・。上の”I Go Humble”と同じ日のライブだと思われます。この曲のライブは10種類以上上がってまして可能な限り、15ぐらい観てみましたが、このライブテイクがベストでした。ドラムもTrevor Moraisだし。ほとんどヘヴィメタテクノ版ですね。でも、やっぱり『BACK DROP BOMB』かなぁ・・・。
以上です・・・、いや、近年の?書いた以降の音も勿論聴いてはいます、いますけど!!!っていうねぇ・・・、言っちゃうとアート過ぎなんでしょうかね、いや、アート過ぎ大好きなハズじゃないですか、僕。大好きな坂本龍一の、近年の音に対する「?」具合、に近い感じで好きじゃないです。パンチが足りません。わかりやすいポップスを作れ、と言っているのではなく・・・。何年もやってるとそうなるんでしょうかねぇ・・・って感じです。
2019 09/21 16:02 ミラクル沼尾
『GENIUS 2000●安室奈美恵』(2000年)。
『100円で買ったレコードが10倍以上の値段になってます 第2回』
※
『100円で買ったレコードが10倍以上の値段になってます』、本当はこのテーマでカテゴリーを足そうと思ったんですけどね。オタなので既に多いから、『100円レコード』の中にぶち込みます。100円レコの歴史は古いです。究極、お店の自由意思ですから(笑)。何も僕は自慢したいワケではないんです(自慢の前に事実なんで)。逆も余裕でありますから。たとえば、探してたレコがあった、2800円で買った、ら、半年後100円レコで見つけた、とかね(笑)。
今回は、「100円レコード」、「100円で買ったレコードが10倍以上の値段になってます」、「残念ながら生涯ベストに入らなかった邦楽」、3つのカテゴリーにかかっています。また、『小室哲哉』、『渡辺美里』、『TM NETWORK』、『小泉今日子』にもかかっています、ってか、かかってしまいました。
たまたまですけど、今日は『安室奈美恵』が引退して丁度1年ですかぁ・・・。
Album
『GENIUS 2000●安室奈美恵』(2000年)
ジャケ・表。
ジャケ・裏。
確かレコファン渋谷店入口、大量の100円レココーナー、もしくはココナッツディスク江古田店の100円レコ、いずれかで買ったような気がしますが・・・。内容に関しては全然なんです、、、何故なら大好きな、って言うか、聴いた安室奈美恵曲の中でも最も好きな”RESPECT the POWER OF LOVE”(1999年)と、”SOMETHING 'BOUT THE KISS”(1999年)の2曲が入っていたから即買いしたんですけどね、うんだらバージョンとかになっててですね、で、それが良いワケがないんです。正直ガッカリですよ、ガ・ツ・カ・リ。”SOMETHING 'BOUT THE KISS”は15年ぐらい前に中古の12 inch Singleをアナログで買ったのでまだしも、”RESPECT the POWER OF LOVE”は、折角のアナログ音源だ!!!だったんですけどねぇ・・・、残念でなりません。
つい先日、ユニオンのどこかの店舗で見たらこのレコード、なんと3280円になっていました。何故に?全く意味がわかりません(笑)。引退したからとか?
実は、安室奈美恵、結構好きなんです。ここでもちょいちょい貼って来た気がします、ので、貼るのも2回目でもそこはよしなにして頂いて・・・。
安室奈美恵のアレコレについては一切書きません。そりゃwikiでも観て頂いて。
まずは、なんと言ってもコレでしょう・・・。
”RESPECT the POWER OF LOVE”(1999年)
こちら。
あえて「HEY!HEY!HEY!MUSIC CHAMP」に出演した時のを貼ります。これ、僕はリアルタイムで観ていて、録画もし、20回ぐらい観ています。『ダウンタウン』とのトークはさておき、4分30秒からが曲です。この曲の発売日である3月17日、「安室奈美恵実母殺害事件」が起こります。活動休止などもなく、その月の3月29日の番組出演でした。まぁ、僕は細かい芸能的なネタに興味がありません、、、。いきなりはじまる曲(ここがまた良いんですけどね)、からもあり、頭の音外しと、歌い終わった後の数秒間、「歌いきった・・・」な顔、の後の笑顔でお辞儀、に完全にノックアウト、でした。貼った動画では切れてますけど、その後の松ちゃんのリアクション?も良かった・・・、「うわぁ~、スゲェもん観たなぁ・・・」的な。上手く言えませんが、まさしくプロの何かを観た気がしました。今観ても目頭が熱くなります・・・。聴いた安室奈美恵曲の中で、一番好きな曲です。
こちら。
PVです。
やっぱし100円で買った8cm CD Singleです。
おまけで、
こちら。
1999年、紅白バージョンです。完全にゴスペル・バージョンです。『ジャネット・ジャクソン』にやられて、はじめからブラック・ミュージックがやりたい、と意思表示をしていた安室奈美恵、だからこそ、僕も好きなんでしょう。。。
このアルバム収録でもう1曲、好きな曲です。これもこのアルバムに関係なく、このアルバムを買う前に買ってました(笑)。
12 inchi Single
”SOMETHING 'BOUT THE KISS”(1999年)
ジャケ・表。
ジャケ・裏。
こちら。
PVです。この曲は音楽番組出演時に観て、「あぁ、ついに本物のブラック・ミュージック来たな」と感じました。そしたら、作詞はDallas Austin、Lysette Titi、Chan Hai。作曲・編曲はDallas Austin。なるほど、と。本物に頼んだんかい、つってね。。。そんなに好きなプロデューサーではないですけど。日本語部分の作詞はクレジットはないけど小室哲哉。シンプルで余計なことしてない、良いPVです。
関係ないことはないけど、好きな安室奈美恵曲を2曲。。。
8cm CD Single
『How to be a Girl』(1997年)
こちら。
PVです。貼った動画の1分14秒まで、は最っ高ですよ、最っ高。全ての楽器のアレンジが真っ黒です。90年代J-POPベスト・イントロ2曲のうちの1曲です。ところが、「きのうの夜何が・・・」からのサビ前の部分と、「眠る前に」のサビ?の部分が倒れそうにダッサ!!!!!因みにもう1曲のベストイントロは『Love is Real●deeps』(1997年)です(笑)。
”GIRL TALK”(2004年)
こちら。
以前はフルであったのに・・・、しかも公式じゃないですか。フルで上げろよいい加減、もう15年も経ってんだし、ってそんなに経ってんのかい!!!頭のストリングス系のシンセ音が大事なんじゃねぇかよ、この曲のアレンジはさ、あそこからの変化、です。何を考えていやがる。ブラック・ミュージック関係なく、カッコ良い曲です。時代でしょうか、いわゆるDTMによるうしろの音色ひとつひとつも完璧。フルのレコ音源動画は、他の動画サイトでも探せませんでした。歌詞に出てくるGirls Just Want to Have Funという一文は、僕世代からしたら基本の一文です。”Girls Just Want to Have Fun”は邦題、何故か”ハイ・スクールはダンステリア”にされちゃいましたけど、シンディ・ローパーの1983年の大ヒットファースト・シングルです。
ってことで、僕の中での安室奈美恵ベスト楽曲は、
”How to be a Girl”
”RESPECT the POWER OF LOVE”
”SOMETHING 'BOUT THE KISS”
”GIRL TALK”
以上の4曲です。
安室奈美恵は小室ファミリーの中でも異質でした、最初から。「ん?安室奈美恵って小室ファミリーだっけ?」、もしかするとそんな風に感じる人もいるんじゃなかろうか?なんですが、バリっバリの、生粋の小室ファミリーです。
最初っから安室奈美恵は以下に書くことを意識していました。いわゆる小室ファミリーと世間で言われはじめる前から、一アーティスト然、とした姿勢を保っていたので、世間が小室ファミリーと言い出したりなんかしたら尚更、「一緒にしないでね」と思うのが、表に出る側の心情でしょう。ましてや、安室奈美恵が小室哲哉+avex、と関わるのは、『安室奈美恵 with SUPER MONKEY'S 』、にまで遡ります。つまり、後の『TRF』や『globe』や『華原朋美』や『hitomi』や『tohko』、などよりも先だったんです。
そんな小室哲哉が飛ぶ鳥を落とす勢いで世間を席巻していた時期を、当時の僕世代は確実に引きで観ていて、むしろ今現在40歳前後の方々が度ストライクなんじゃないでしょうか。だから僕からすると、あの90年代の小室哲哉の時代は、「まぁ、でしょうねぇ」でした。これは全ての点で、です。小室哲哉をあまりにもスターにし過ぎた一旦は、avexにもあったと思います。小室哲哉逮捕、からもう10年ですか・・・、早えーな!!!ついおとといぐらいな感じなんですけど。よって、保釈金を持つのなんて、当たり前って言っちゃうとMAX松浦に申し訳ないですけど、どう考えてもavexは小室哲哉なくしてはなかったですからねぇ。プロデューサーとは言ってなかっただけで、それまでにもあるにはありました。言うまでもなく筒美京平とか、多分、小室哲哉より長く生きてる分、多くの曲を作ってるんじゃないでしょうか・・・。
30分に1曲作らなければならない、レベルだったそうです。似ますよ、そりゃ。よく当時「全部一緒」と、小室哲哉を揶揄する人いましたけど、似るのなんて全然、問題じゃないです。似てても良い曲であれば何も問題じゃない。そんなこと言ったら俺の『JB』なんてそれこそ全部一緒、に聴こえてるハズです。あの人の作った曲だ、あの人の描いた絵だ、とわかるのが個性ですから。問題はそこじゃないんです。
良い曲、を作ってくれればそれでいいんです。本人にもあんーまり興味がないんです。それ、僕は前からです。どうでもいいんです、僕にとって良い曲であれば。だから僕は、薬で捕まったからとか言って棚から撤収とか、全く意味がわかりません。曲は、世に出た瞬間、聴いたみなさんのものになります。つまり、僕のものでもあり、僕にとって良い曲かどうか、それしか大事じゃないんです。それ以外はどーでもいいことです。ま、捕まるようなことしない方がいいでしょうけど。
小室哲哉が出できたので、良い機会です。こうでもないと書かない、曲を、、、。
以下に書く渡辺美里の3曲は、かなり僕にとっては忘れられない思い出?の曲になります。生まれてこのかた、努力や頑張りを、一度もして来なかった僕は、はじめて努力し頑張ります。浪人生活です。
多分、ここの生涯ベスト邦楽『大貫妙子』でも書いたかも、ですが。
1986年4月、美大受験浪人生活のために上京。ダメな僕は、縛り、をつけないと受からないなぁ、と。TVやラジオのない、何もない部屋にて一人暮らしにします。が、早くも夏前に限界(笑)。立川の駅前のディスカウント店にて、1980円のラジカセウォークマンもどき、を買います。はじめてのFEN、受験が終わったらレコ買いまくろー、とラジオを聴き、気に入った曲を途中から録音。120分のノーマルカセットテープを2本だけ用意して、曲の1番だけ聴いて良ければ録音、をしていました。
様々な曲が途中ら録音されたそのカセットテープ2本のうち、1本は今もあります。
以下の3曲は録音した曲です。あの、狭い、6畳ひと間の部屋が思い出されます・・・。
7 inch Single
『My Revolution●渡辺美里』(1986年1月)
スリーブ・表。
作詞 :川村真澄、作曲 :小室哲哉、編曲:大村雅朗
こちら。
YouTubeには納得のレコ音源(PV)はなかった・・・、ニコ動とデイリーモーション?にあり、迷った結果デイリーモーションを貼ります。この動画サイトは音がミュートか出すか、しか選べず、大音量にご注意ください。
まず、渡辺美里本人には全く興味がありません(笑)。ヴィジュアルも全くタイプではないし。YouTubeに前はPVがありましたけど消されてます。今上がってるのは何か?勝手にエコー?ディレイ?や拍手?がかぶってる、変なバージョン?しかなく、また、ライブはいくつかありましたけど、どれもダメですねぇ、まぁ、僕のレコ音源に対する思い入れが強過ぎるんでしょうけど。
なんでレコ音源を上げないのか、、、30年以上も前の曲です、しかも、もういいでしょ。この曲はレコ音源デフォルトが、正式に(公式で)上がってないとダメな、基本の曲です。
僕が最も助けられたのがこの曲です(笑)。しかも、浪人ですからねぇ。予備校内のコンクール、までいかなくても、毎課題ごとに順番をつけられます。コンクールでは、夜間部の高3生に負けたりするんですよ。途中から録音されたこの曲を聴きながら、カッターで鉛筆削って次の日に備えました。泣きながら。僕が悔し涙を流したのはこの頃のみです。
そんな曲なんです。
曲が良いのも去ることながら、歌詞も素晴らしいですねぇ、、、。どこかディストピアで、SFファンタジー具合をも感じます。
空地のすみに倒れたバイク、
壁の落書き見上げてるよ、
きっと本当の悲しみなんて、
自分ひとりで癒すものさ、
とか、
教科書のすき間に書いてた言葉、動きだすよ、
交差点ではかけ出すけれど、
手を振る時はキュンとくるね、
などなど。
書きませんけど、サビも言うまでもなく素晴らしい。
そんな曲も今や100円です。ってか、これ以下、全て100円レコです。今回貼る中で100円以上したのは”SOMETHING 'BOUT THE KISS●安室奈美恵”の12 inch Singleのみです。
あっ、B面の”みつめていたい (Restin' In Your Room)”、クリエイターは岡村ちゃんです。岡村ちゃん人気高いですねぇ・・・、未だに岡村ちゃんのアナログは高額ですけど、正直あん~まり・・・なんです、僕は。
7 inch Single
『Teenage Walk●渡辺美里』(1986年5月)
スリーブ・表。
作詞:神沢礼江 作曲:小室哲哉 編曲:大村雅朗
こちら。
同じくYouTubeにはファッション含めて倒れそうにダサいライブしかなかったのでデイリーモーションです、大音量に注意です。
やっぱり初見ならぬ初聴がラジオで、ヴィジュアルを観てなかったのが僕には良かったですねぇ・・・。86年でしょ、もうちょっとどうにかならなかったのか、もしくは誰か言ってやれ。あまりに酷いので曲について話します。
非常にわかりやすく、綺麗なメロです。
早くも後の小室時代に繋がる作曲システムが見えます。サビを頭に持ってくる、サビのリフレインを聴くと、まさに小室哲哉感が既にします。
Aメロ+Bメロ、のAメロの後ろ、ギターの音色が好きじゃないんでしょうねぇ、僕は。リフがカッコ良ければこの音でも大好きなんですけど。ジャカジャカ後ろで鳴ってるギターがまぁ超絶ダセー。レコ音源はまだしもライブは目も当てられない・・・、いや、耳か、酷い・・・。でも、Bメロではシンセで同じことをやってますが、全く気になりません、ってかむしろカッケー。
ドン・ドドン、
な単純なリズムを強調している点も好きです。
歌詞に関しては特に・・・。でも、やっぱり大好きな曲です。
7 inch Single
『BELIEVE●渡辺美里』(1986年10月)
スリーブ・表。
作詞:渡辺美里、作曲:小室哲哉、編曲:大村雅朗
こちら。
ついにレコ音源が探せなかった・・・、アホなのかな。
しかし、またしても良い曲だな!!!が、ファーストインプレッションです。貼った3曲全てが86年ですから。しかも、いわゆる小室哲哉っぽくないし、劇的でセンスを感じます。
作詞は渡辺美里本人、良いですねぇ、とっても。
夢を夢のままでは終わらせないでいて、
人は違う傷みに胸しめつけられて、
この河の流れを越えてゆく、
とかさ、
シグナルが変わったら、
街も人も動き出すよ、
平凡すぎる毎日と今をなげくよりも、
追いつく自分の弱さを追いこしてゆきたい、
とかさ。
で、さっき2時間ぐらいかけて探して、やっと見つかった・・・・、
7 inch Single
『Get Wild●TM NETWORK』(1987年)
スリーブ・表。
スリーブ・裏。
作詞:小室みつ子/作曲・編曲:小室哲哉
こちら。
ダメだ!!!ダメ過ぎる~!!!ついにニコ動貼るしかない(笑)。ニコ動、嫌じゃないんですけどね、どうも節操がない感じがちょっと・・・。まず、レコ音源のフルがない・・・、ありえねぇ。これも基本中の基本ですから、著作権が、とか言ってる場合じゃない。もうね、全っ然納得の音が上がってません。しかも、何この、
1989年版だの、『GET WILD DECADE RUN』(1999年)だの、『Get Wild 2014』だの『Get Wild 2015』だの、当時のライブバージョンまでもが軒並み、綺麗にダメ。
貼ったようにこの曲は、アニメのエンディングとセットですから、まぁカッコ良いエンディングだなぁ・・・、と毎週思いながら、エンディング観たさでアニメを観てたと言っても過言ではありません。
曲・詞・編曲、アレンジから音色に至るまで、全てがパーフェクトです。自分に置き換えて?考えても、コレが作れたらもうやめてもいいな、と思います。いや、マジで・・・。TMはアルバムも3枚ほど聴きましたけど、コレを超える曲には出会っていません。
ラストです。
7 inch Single
『GOOD MORNING-CALL●小泉今日子』(1988年)
スリーブ・表。
スリーブ・裏。
作詞:小泉今日子/作曲:小室哲哉/編曲:清水信之
こちら。
またしてもレコ音源はなし。紳助&アッコ&吉村、ワケー!!!
B面”は・じ・め・て”
こちら。
流石、としか言いようがありません・・・。俺の細野晴臣作曲です。作詞は森雪之丞、編曲は西平彰。NHK「みんなのうた」起用曲です。
因みに”GOOD MORNING-CALL”収録アルバム「BEAT POP」(1988年)も100円レコで買いましたが、現在2000円越えしています。希少レコ、だそうです。
最後に貼った”は・じ・め・て”は抜きにして、ここまでが僕にとっての小室哲哉なんです。みなさん、わかってらっしゃないみたいですけど、ここまででもう十分物凄いんです。
例えば、83~84年の音楽雑誌「ROCK SHOW」を中古で見つけては買いなおしていますが、いつのどの号か忘れましたが、後ろの方のページに当時の『原田真二』のインタビューがありました。「アメリカ行ったりいろいろしたけど、初期のヒットを超えるヒットを出すしかないんです」って話を真剣にしていましてね。”てぃーんず ぶるーす”、”キャンディ”、”シャドー・ボクサー”、10月・11月・12月とどれもが1977年、僕は小4でしたけど、当時から全曲知ってる名曲です。関係ないけど”シャドー・ボクサー”でのシンセは俺の坂本龍一です。意外にもオリコン1位にはどれもなっていないんですね。とにかく今も大好きな3曲ですけど。で、僕はこのインタビューを読んで、まぁ~大変だな!!!!!と(笑)。読んで、いやぁ~無理だろ、と(失礼)。で、案の定ですから。勿論現在でも。。。原田真二は、マルチプレイヤーで最初のデモは全て多重録音で、ほぼ一人でやり、ファーストに参加した名ギタリスト鈴木茂は「ほとんどやることねぇ」と言ったそうです。そんな才能あふれる原田真二でさえ、この感じですから。一度ヒットを飛ばしたり、頂点に行って、一旦落ち着いて、そこからまたって、ほとんど不可能に近い。ドンドン新しいアーティストが出てくるし、そっちに力を入れた売り方、とスライドし過ぎな点も業界の良くないところです。
だから、小室哲哉は、同じじゃないにしても、ここ”GOOD MORNING-CALL●小泉今日子”までが既に、原田真二の初期、に当たる気がするんです。コレ以降は、好きにやる、で全然OKなクリエーター、のレベルにまで達していたワケなんです。だから、90年代の例のアレは、アレができたこと自体が奇跡、もしくは本当に天才中の天才なんだと思います。ま、細野晴臣もプロデューサーって言葉が一般化する以前からプロデューサーでしたけど、やっぱり小室哲哉バリではないですよね、多分。普通断るんですよ、多少は。頼む方も気を遣う?んです。断れなかったんでしょうねぇ(笑)、そして頼む方は遠慮しなかったんでしょうねぇ・・・。断れない、をわかってて頼んだ感、しかしないですけどねぇ(笑)。
2019 09/16 10:06 ミラクル沼尾
『ブラック・ジャック』7巻(1976年、少年チャンピオン・コミックス)について。
今回は第7巻です。
7巻は第57話~第66話の全10話。
■第57話『シャチの詩』、
■第58話『スター誕生』、
■第59話『コルシカの兄弟』、
■第60話『オオカミ少女』、
■第61話『ハローCQ』、
第62話『ピノコ・ラブストーリー』
■第63話『地下壕にて』、
第64話『デベソの達』、
■第65話『おばあちゃん』、
■第66話『ガス』、
■がついているのは記憶していたエピソードです。
全10話中なんと8話。これは勿論、良かったから記憶しているワケで、僕が感じる名作と記憶していた話はイコールであると言えます。この7巻は名作揃いですねぇ。どれもが素晴らしいです。
いやぁ~、手塚治虫先生、乗ってますね。名巻です。
この中から選ぶの難しい!!!
『シャチの詩』と『ハローCQ』、この2つ、スゲー覚えてる!!!でしたが、選びませんでした。
さて、中から2つ、選びました。
行きます。
第60話『オオカミ少女』
某国の国境近く、検問に引っ掛かるBJ。「あんたあのBJか?我が国のシッ・チャカ・メッ・チャカ氏を治した医者か」、「そうだ、そのために来た」、「あんたが助けたSCMC氏は治った途端に亡命しやがった、とらえろ!!!」なんつって、某国っつってるわりにはどー観てもロシアな軍団に捕まりそうになるBJ、持ってたトランクの端から目潰しガス?が発射、逃げます。「おいBJあんた、007かよ」。それはさておき。
雪の降り積もる極寒の山、車で逃げていたBJですがガソリンが切れて、自力で山を(国境を)越えようとしますが、力尽きて倒れます。
そんなBJを狼咽(狼・ケモノのように顎が割れている)の少女、つまり今で言うケモナー?な少女が助けます。少女は、以前は町に住んでいましたが顎が原因でいじめにあい、山籠り生活を送る日々でした。少女は、情勢が安定しない某国から、国境越えしようとする亡命者が息絶えて倒れてると、自分のように醜い?人だけ助けていました。ってことはツギハギだらけのBJ、醜さ合格です(笑)。
少女に助けられたBJは借りを返すために、少女の顎を手術します。3ヶ月が経ち包帯を取ります、少女はみちがえります。
少女は歓喜し、崖っぷちから「ヤッホー あたしを見てェー ほらーっ 美しいでしょー」と叫び、嬉しさを爆発させます。花や小鳥たちに語りかけます。当然、美しくなった自分、花や小鳥じゃ満足できません。誰かに見てもらいたいので、町に下りたいと言います。しかし、手術するかわりに絶対に町には下りるな、と言ったBJ。この国の情勢が落ち着くまで絶対に町に行ってはいけない、と諭します。
しかし、、、置き手紙が、、、
「一日だけ、自由をください」
それを観たBJ、「借りは返したんだ」と少女の山小屋を後にします。
山をウキャウキャ元気に下りて行く少女を、某国の軍人が双眼鏡で発見します。「山を越えるやつはすべて射殺しろという命令だ」、
ズダダダーン!!!ダァーン!!!ダァーン!!!
銃声がBJのところにまで鳴り響きます、
終了。
「おいBJ、お前余計なことすんなよ」で終わりにしてもいいと思うんですけど(笑)。
まず、ピノコが3ヶ月もの間、一人で大丈夫なのか問題、また、顎以外はそもそも綺麗な顔立ちの少女だった問題、はさておき、少女が歓喜すればする程、この話は悲しいです。
大体、手術後、これまでとは着てる服が違い過ぎる(笑)。普通に山の女ファッション、だったのに急に、『リボンの騎士』のサファイアバリの女の子に(笑)。おいおい、その服どこに置いといた?っていうね。ここも胸が痛いですねぇ。
全身で描かれているコマが2つぐらいしかねー、整形前の少女、山の格好です。
別人だろ。サファイアかよ。
途中、町に行きたいという少女に、「君の人生に自信がつけばそれで満足じゃないのか?」とBJは言います。全くもって正論なんですがね、こんなのは所詮、
他人の意見
です。ここ、大事なヶ所です。
正論で事がまとまるほど世の中は簡単じゃないんです。これはこの世の中、全てがそうです。イジメや差別がいけない、なんて全員知ってます、本当に知ってっんのかなぁ・・・、もっと言えば殺人しちゃいけない、戦争はいけない、でもどっちも全然なくなりません。少女だってBJの言ってることなんて十分わかっているのです。
以前どこかで書いた気がしますが、もう20年以上前の話です。知り合いの知り合いが整形した後、離婚してしまい、いわゆるヤリマン?に変わりました。しかも、大して顔に変化なし。どこを変えたの?っていう・・・。ってことは何だか知んないけど整形したって事実が彼女に自信?を与えました。が!!!同じくそれだけじゃ満足できない、だったんでしょうねぇ。
わからなくはないですが、、、。
男でもありますよね、見た目キモオタでも成功したり有名になったり権力?権限?を持ったら、ヤリチンになる奴がやたらと多い(笑)。
また、人に見てもらいたい、この気持ちは普遍で良いですね。こんな出来事までいかなくても、買って来たばかりの服を見てもらいたい的なことは、誰にでもあります。
逆に、あり得ませんが、誰でも1度は以下に書くようなことを、考えたこと、ありますでしょ?
世の中、もし自分以外に誰もいないとしたら、着るものや髪型なんて気にしない、、、。
かくして彼女は幸せだったんでしょうか?と考えた場合、幸せだった、と言うしかないこの感じ。。。
まぁ、初見の時から心に深く残っているエピソードです。
第63話『地下壕にて』
ある巨大なビルにて、いかにも社長な風貌の男が、見るからに金持ちで社長な風貌の男たち4人を集めて、いかにこのビルが良いビルかの説明をしています。
そこに、見るからに部下(手塚漫画ではお馴染みキャラ、ハムエッグな男)が来て、「社長、ブラック・ジャックというかたがみえて、どーしても社長にと」、「今来客中だ!!!明日にしてくれと言え!!!」、「それが昨日も一昨日も明日にしてくれと言われたそうで」、「ちょっと失礼」、
仕方なくBJのところへと向かう社長。
「わたしへの支払いを早く願いたい」、
社長はガンだったようでBJの手術で助かったんですがね、手術代5000万円、手術が終わって助かったら、「5000万円、高くね?」という気持ちが湧いて来て、払い渋り出した、と言うワケです。
「5000万円なんて、いくらなんでも高いだろ、500万円ぐらいにならないか?」、「しかしあなたは支払うと約束したでしょう」、「証文は?」、「書類なんかつくらないよ」、「そらみたことか、この業界はな、口約束は通用せんのだ」、「口からでまかせか!」、「まー、それ言っちゃ、みもふたもない、支払は支払い、新しいこのビルの見学でもしてってください、ガハハハハハ」。
めちゃくちゃだな、この社長(笑)。ま、僕の気持ち?は後で・・・。
そのビルは、災害時に対して作った地下壕(シェルター)が自慢らしく、社長は部下のハムエッグ専務と共に、みんなをそこに連れて行きます。
コンピューター制御による災害時のドアの自動開閉、
社長はまずみんなにこれを見せようとします。しかし平常時です、シェルターのシャッターは開いています。地震が起きた時のことを仮定し、嘘の情報を、隣の部屋からハムエッグ専務がコンピューターに与えます。みんなのいる壕に戻るハムエッグ専務、コンピューターが反応して自動でドガシャーン!!!つってシャッターが閉まります。
「すごい!!!」
と金持ち軍団。
で、
じゃそろそろ戻ろう、と。
開きません。
「いや、早く開けろよ」、「また隣の部屋のコンピューターに指示を与えに行かないと、、、」、
よくある奴です(笑)、閉まっちゃってその隣の部屋自体に行けなくなってる、って奴です。
どうする?と。
喉がかわき、腹がへり、口々に文句を言いはじめる金持ち軍団、
「のどがかわいたー!水をくれー1杯10万円でも買うぞー」、
半日が経ちます・・・、
ハムエッグ専務が、
「み、みなさん!た、助かる方法を思い付きました!この壁です、壁のうらにコードが通っていてそのコードを切断すればどこかのシャッターが開きます、きっと!!!」、
「どなたか壁を壊す道具を持ってませんか?」、
みんながそんなものあるか、と言う中、常にメスを持ち歩いているBJ、メスが3本あります。
「どこか集中して掘ればなんとか3本でことたりるだろ」、「一体どこを壊しゃいいんだ」、
「俺が壊す、きっとここだ!!!」、と金持ち軍団の一人が、メスを手にしテキトーな壁に向かうと、
「やめなさい!!!無駄なカンで大事なメスを使いなさんな、私が探す、だが、そばで余計な口出しをしないと約束すればだ」、とBJ。
「なにか勝算があるのかね?」、「部屋中の壁をノックして調べるんだ、この指だけが頼りです」、
コンコン、コンコン、
医者がよくやる胸の打診をまんま壁でやるBJ、
「壁を打診してコードがわかるのか?」、「バカバカしい」、「死ぬまで、気のすむまでキツツキの真似でもしてろ」、「み、みずー!!!」、
うるさい!
静かにしろ!!!
「お前さんを見ていると気が遠くなりそうだ、よせよせ、バカなま・・・、
ドス!!!
うるさい金持ち軍団の一人の腹に一発入れるBJ、
「騒ぎたい奴はみんな眠らせてやるぞ!!!ヤジ馬め!!!」
コンコン、コンコン、
コンコン、コンコン、
タンタン、
「ム?・・・ここだ!!!」
ついに突破口を見つけたBJ。
「あいつめ、何を言ってやがるんだ」、「もし間違ったら?」、「もう二度とメスは使い物にならないだけさ」、
「わしゃ誓うぞ、お前さんが命を救ってくれたら1000万円差し上げよう」、「わしは5000万円あげてもいい」、「命をなくすことを思えば安いもんだ」、
と口々に言い出す金持ち軍団。
確かに音が変わった、と壁を掘りはじめるBJ、貫通、コードが見える!!!
ブツッ・・・、
コードを切りホッとするBJ、
ガラガラガラ~!!!
「おぉ!あいたー!!!」、「助かったぞー!!!」、「社長!命拾いですな!!!」、
バカね持ち軍団、歓喜します(笑)。
「さ さ 何はともあれ、上で休憩を」、「わしゃ水をグッ~っとやりたいよ」、
BJは、
「さっき助かったら5000万円でも出すとおっしゃったね」、と軍団の一人に言います、
「あ、あれは、言葉のはずみだ、へへ、あんたにはお礼せにゃならんがまずは我々で相談した上で、あらためて、な、100万円ぐらいが手頃かな」、
そのやり取りを他のバカね持ち軍団も聞いています、申し訳なさそうに、、、
「どうせそうだろうと思いましたよ、こっちもあてにはしていない、自分の命より紙切れの方を大事にするお方ぞろいのようだ」、
とその場を去るBJ、
終了。
エクセレント!!!
だ~れもBJにありがとうも言いません。まず、基本が出来ていません。何事も基本は大事です。
付加価値に対する金額って本当に難しいですよねぇ。その渦中にいる時は1億でも10億でもおしくない、と思います。しかし、実際に助かったら、「えー?高くね?」って思う気持ちはわからなくはありません。僕の仕事である絵や先生業もそうちゃそうです。
また、吉本じゃないですけど、僕もイチイチ証文(契約書)なんか交わしません。イラストレーターで仕事の度にそんなもの交わしてたら、「こいつ面倒臭せーな」と思われて終了です。実際、口約束でも大丈夫ですし。イラストの仕事で言われた金額より低くて、「あっ、やられたな!!!」は、1回だけだった気がします・・・、他にあったかなぁ。海外じゃどーだかなんて知りません。しかし、この国は良くも悪くも、この口約束で何十年もやって来ました。BJのように。して、口約束を守ってもらえなかったBJよりも、僕のその1回の時は、BJの37倍は怒りましたけどね(笑)。そもそもが、受けたことがない勢い、いや、やった仕事の中でも最高に低いギャラで、言われた時の金額よりさらに安い金額が振り込まれていました。1点●●●円×25、だったかな?
「お前、かけ算ができないのか?小学校からやり直せ!!!」
数学0点の僕に言われたくないでしょうけど、電話で怒鳴りました。経験上、あえて間違えてんのがわかります、それぐらいは僕でもわかります。当然、僕はフリーなので怒鳴るなんてあってはなりません。一切の関係を切る覚悟でやり、そうしました。当たり前です。そんで、一切の感情が見えない「ですます言葉」による詫びメールが1通来ました(笑)。いくらしっかり「ですます言葉」を使っていても、そこに気持ちがなければ意味がありません。だから、大切なのは言葉使いじゃないんです。
様々な点でコンプライアンス的に表面ばっかり様変わりしてきている我が国ですがね、大丈夫?
問題は、軍団がどんな考え方で、その考え方からどんな行動を取る人間か、そこです。
そもそも、気持ちがある場合、その金額で僕に仕事を依頼して来たりしません。だから、ある意味、なんとなく、最初からわかってはいたんです。「う~ん、何かこの会社、怪しいなぁ・・・」っつって。だって俺、ギャラが振り込まれたかなんてイチイチチェックしないんですよ。そんな僕がですね、振込み金額を確認した時点で、なんか感じてたんでしょうね、この会社、怪しいな、を。その意味ではBJと一緒です。最初からあてにはしてなかったんです。なぜじゃ仕事を受けたかって?紹介されたからです。因みにその紹介してくれた人に迷惑はかけていません。先に言ってます、「こういうことになってんだけど、俺、切っていい?」つって。そもそもその方、その組織をやめるって時に僕を紹介してくれたんで、もうそこにはいませんでしたしねぇ・・・。
話を戻します。まぁ、バカね持ち軍団、口は出すけど何もしないワケです。
います、本当にこういう奴いる!!!
めっちゃ迷惑です。
また、頭で書いたように助かって最初に何をするかっつったら、
まずはBJに「ありがとう」を言う、
じゃないですか。
それも言えない奴がですね、自分の力で金持ちになったとはとても思えません。
言ったりしてもいいです、だったら行動しろよ、やれ。
このタイプってバカじゃないんです、だからこそ何か言ってくるんです、でも、大事な部分に関することに対しては何もしないんです、綺麗に何もしないんです、で、自分の都合で意見をコロコロ変えるんです。
さらに、ラスト、「我々で相談した上で」と言わせています。この脚本は上手いです。相談することで責任を分散し薄める(笑)、極めてこの国の良くない体質を表しています。
もっと大きな事件や出来事の場合ではこうはなりません。ここも普遍にしていて上手いところです。大きな事件の場合、薄められませんから。ま、それでも薄めようとしてる様は、ニュースなどでも目にしますけど。とあるどこかのビルの話にしたことで、僕レベルでも「あるある!!!」って思えるエピソードにしています。
2019 09/09 17:07 ミラクル沼尾
『IDATEN●Carl Lewis & Electric Storm』(1985年)。
『100円で買ったレコードが10倍以上の値段になってます 第1回』
※
『100円で買ったレコードが10倍以上の値段になってます』、本当はこのテーマでカテゴリーを足そうと思ったんですけどね。オタなので既に多いから、『100円レコード』の中にぶち込みます。100円レコの歴史は古いです。究極、お店の自由意思ですから(笑)。何も僕は自慢したいワケではないんです(自慢の前に事実なんで)。逆も余裕でありますから。たとえば、探してたレコがあった、2800円で買った、ら、半年後100円レコで見つけた、とかね(笑)。
今回は初回なのでちょっと前フリも兼ねて書きます。
僕が買った、100円レコードの最も古い記憶は、渋谷の宮益坂を上がって行く途中、多分今はもうないんじゃないかなぁ・・・、な個人のレコ屋にて。多分2~3回ぐらいしか僕も行ってないと思いますけど。そこで買ったアルバム『Why Do Fools Fall in Love●Diana Ross』(1981年)です。で、帰りの電車内、井の頭線の電車内に置き忘れてしまったんです。だから覚えてる、もあります。何年か後、また同じレコを100円レコで買い直しましたけどね(笑)。僕が渋谷の宮益坂に行くということは、確実にデザイン事務所でバイトしてた時であり、すと、1991年、しかなく、28年前のことになります。
お店の自由意思とはいえ、100円レコードが大きく?大量に出回った瞬間がこれまでに2回あります。
●第一期100円レコ大量出回り
時代がCDへと移行、それに伴い「レコードダメだ、これからはCDだ」って空気に包まれ、レンタル店が全てCDに変えた頃、1988年~1990年頃、これが第一期、でしょうねぇ、、、アレアレ?まさに上で書いた辺りですねぇ・・・。それ以前は、キズだらけ、とか、2枚組なのに1枚ない、とかよっぽどのなにかがなければそうそう100円なんて有り得ない、だったでしょう。そもそも、何度も書いてますけど、
高価なもの
だったんですよ、レコ自体が。
●第二期100円レコ大量出回り
これもハッキリとありました。2010年前後です。2000年代に入ってからは、どこのレコ屋に行っても、絶対にまず100円レコ・コーナーからチェックをしていました。ま、僕とは真逆のレコオタの人からしたら「お前間違えている」なんでしょうけど、いやいや、逆だよ、僕から言わせてもらえれば「間違えてるのはそっちだから、いや、間違えてはないけど、値段とかに関係なく塩化ビニールそのものを愛せ」です。じゃ、高額レコは買わないかっつったら、欲しいものであればちゃんと僕は買うワケですし。この頃から、100円レコ・コーナーに置かれるネタが「えっ!?!これ100円でいいの?」なネタが増え始めます。これまた、忘れられない&後悔している、が、なんと『SPACY●山下達郎』(1977年)が100円だったのです。言うまでもない、名盤中の名盤です。「はぁ~?」と、「バカなの?」と(笑)。お店もハッキリ記憶しています。お店の名誉?のために店名は控えますが、まぁ、大型店だし、バイトくんとかで若い世代の店員さんが担当してたりした場合は知らないでしょうし、十分ありえます。今のようにシティ・ポップとしての再評価?がなされるちょい前ですしねぇ。ってか再評価って何だよ、ずっ~っ良いんだよ、良い曲は。100円レコ・コーナーなんてどの店も”自由”、別に店員さんに「見盤します」なんつって確認取る店はありません。なので勝手に中を確認したら、まぁ、綺麗ってほどではないにしても、普通。なぜ買わなかったのか・・・、既に持ってるからです(笑)、当たり前です。しかし、既に持ってるのにも関わらず、俺の『Daryl Hall & John Oates』とかは、100円でみつけると買うんです、ほっとけなくて。最も思い入れのあるアルバム「Private Eyes」(1981年)なんて、つい半年前にも見かけたので買ってしまいました、もう10枚以上はあるんじゃないですかね(笑)。だから、買っとけばよかったなぁ、と。音楽好きの教え子とかにあげればいいんだしねぇ・・・。
で、この2010年頃、なぜネタが充実し出したか、です。
日本経済新聞の記事によりますと、「ここ10年でレコードの生産枚数11倍」とか言ってんですよ。ってことは最もレコが売れず、危機的状況を向かえていたのが丁度10年前の2009年で、レコの生産枚数は約20年でも最低の10万枚、そこからちょっとづつ巻き返し、2018年、去年は111万枚、だそうです。とはいえ、もう6回ぐらい書いてますけどレコしかなかった1982年までは、2億枚とかの生産量ですから、11倍っつっても恐ろしく目糞鼻糞な話ではありますけど。
つまり、いよいよ、レコードを扱うお店も、大手以外は本当に生き残りが辛くなって来た、であり、その準備期間、残ってる在庫の整理、も兼ねていたと思われます。何か、、、胸が痛みます・・・。まぁ、ここでも閉店してしまったレコ屋5~6店舗について過去に書いてますが、「えとせとらレコード新宿店」以外全てが、軒並み2010年以降です。逆に、大手以外で生き残っている?レコ屋は凄いなぁ、と思います、単純に。大事にしていかないとなぁ・・・。因みに、忙しくてなかなか行けなかったけど一時期は毎週行っていたレコ屋、ココナッツディスク代々木店に、半年前ぐらいに行ったら閉店していました。
「あれっ?まだ店開かねぇのか?」つってね、通りの向かいから2階の店の窓ガラスを観ると向こう側が何にもなくて真っ暗・・・もしや?と近くの公園でスマホ、調べたら「2018年11月25日 閉店」。
はぁ~。。。
さて、最近の100円レコ・コーナーはどのレコ屋もネタ切れ気味、を感じます。まぁ、当たり前のことなんですけどねぇ。
スツカリ存在を忘れてましたけど、新宿フラッグスの10階、今年の3月にオープンしたタワレコのアナログ・レコード専門店、「TOWER VINYL SHINJUKU / タワーヴァイナルシンジュク」に久しぶりに行ってみてクリビツしたんです。どこのレコ屋に行っても「せめーなおい!」ってほど狭い店内ばっかなレコ屋の中、ひろ~くてですねぇ、その点は最高に良いんですけど、そのひろ~い店内の約半数?ぐらいが、
再発の新品盤
だったんです。
良いんですけどね、別に、、、塩化ビニールそのものを愛する者としては・・・、ただ、なぁ~んか違和感を感じずにはいられないこの胸の内。。。じゃぁ、たとえレコがまた来たとして、目糞鼻糞レベルでも生産量が上がり持ち直したとして、オッサンか外国人しかいないような店内でですよ(笑)、1枚4000円前後もしてさ、それらが中古で、100円までいかなくても手頃な値段で出回るようになるまで、何年かかるのやら・・・。
俺死んでるわ。
今後も100円レコード・コーナーから、僕は観て行きますけどね。
Album
『IDATEN●Carl Lewis & Electric Storm』(1985年)
ジャケ・表。
ジャケ・裏。
今調べたら、どうやら日本でしか発売されなかった、企画盤的な感じだったみたいですねぇ・・・。しかもスゲェ価値が上がってるみたいで・・・、ディスコグズで見たらなんと2枚しかなくて、ひとつが11682円、もう1枚が18071円してます、100倍超え(笑)。いや、嘘でしょ?因みにAmazonではなし、eBayではCDのみ、でした。僕が数年前にA-1の”Come Back My Baby Girl”をYouTubeに上げた時なんて、誰も食いついてなかったぞ。
買った店まで覚えています。今は閉店してしまった、はい出ました、高田馬場「タイム」にて、2009年か10年頃かなぁ・・・。とにかく、全ての店で最も良いレコ屋でした。
カール・ルイス、僕世代は誰でも知ってます、ただし、ミュージシャンとしてではなく、9つのオリンピック金メダリストとして、です。もうね、100円レコで見つけた瞬間「えっー!!!」つってね、即買いでした。いや、絶対、普通買うでしょ。買わない人の方がおかしい。
だって裏ジャケのインチキ臭さとかさ、ヤバイじゃないですか。缶コーヒー以下の値段ですからね、これも10回ぐらい書いてますけど。たとえダメでもとりあえず買うよ、普通。
まず、単純に歌の上手さに驚いたのをよく覚えています。少しこもったような声質?にも個性を感じます。
探したらUPしてる人いた・・・。僕みたいに消されないことを願います(笑)。
曲がもうちょいかなぁ、現場でかけたくなるような、メロディ的にパンチラインの効いた、ガツンと来るような曲がないのでちょっとアルバムとしては弱い気もしますけど、逆に言えばまとまってて、玄人が好みそうな感じは漂います。
2曲、貼ります。
”Come Back My Baby Girl”
こちら。
もうシンベが・・・。いかにも80'sなリズムよりもシンベです。
”When The Party Starts”
こちら。
随所でP-FUNK軍団がチラつきます(笑)。ってかブーツィかな。
買ったら入ってたいらねぇポスター、ピンボケだし(僕の写真が、じゃないです、元からです)。もうちょい良い写真なかったのかなぁ・・・。
2019 09/06 16:00 ミラクル沼尾