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シティ・ポップ1980-1989 29/100 『春咲小紅/矢野顕子』(1981年)




シティ・ポップについて、僕の思う感じ?に関しては第1回、
シティ・ポップ1980-1989 1/100 『Morning Glory●竹内まりや』(1980年)
こちら。
の頭、序文にて、で・・・。








「シティ・ポップ1980-1989 29/100」

10年括りで書いてますが、とりあえずキッチリ、じゃないけど、年代の早い(古い)順に書いてます。1980年で選んだ曲と比べて、1981年から一気にシャレオツ感が増します。まさに、今回がそうなんですけど。

7 inch single
春咲小紅/矢野顕子(1981年2月1日)

2020-0803-Akiko Yano-1

作詞:糸井重里
作曲:矢野顕子
編曲:ymoymo

こちら。
基本過ぎてちゃんと書いたことなかったなぁ。

編曲のymoymo(イモイモ)は勿の論で『YMO』です。また、スリーブ・デザインは『YMO』のジャケ・デザでもお馴染みの大先生、奥村靫正。いかに、

チーム『YMO』

だったか、です。

また、それの裏付けとして、約1ヶ月遅れで出る『YMO』のアルバム「BGM」収録曲、「U・T」と似てます、は我々ファンの間では有名。『矢野顕子』は、ワールド・ツアーへの参加などもあり、この時期の、

『YMO』のメンバー

と言ってもいいでしょう。坂本龍一は旦那だし。ただ、当時それを大っぴらには言ってなかったです。我々も後から聞きました。ただ、

「実は矢野顕子は細野晴臣との間に子供がいる」

とか、噂が流れてきました、いてもいいんですけどね、別に(笑)。

時は中2、完全に僕は『YMO』少年、として仕上がってます、YM病にかかってしまった僕、その時期ド直撃、でした。と書きたいところなんですがね、発売は2月かぁ、すと僕はまだ中1の終わりで、仕上がる直前です、リアタイじゃないですね。6月頃に仕上がりますんで。その頃に『YMO』関連ミュージシャンとして、戻って知ることになります。よって、現在YouTubeなどで観れる『ザ・ベストテン』出演時映像などは、YouTube時代になってから僕も観た、です。以前はありましたけど、何か、編集?された奴しか現在はありせんねぇ、残念です。

レコードですね、最初は。

まー、なんて良い曲なんだと。なんてシャレオツな曲なんだと、『YMO』が関わるとこうなるかと。まだ『矢野顕子』単体の凄さ・魅力?を理解してなかったので、、、『YMO』も言うまでもなく素晴らしいんですけど、そう思い、そしてまた、今んなって聴きなおしても尚更にそう感じます、、、特に歌詞です、糸井重里の。

後のバブル時代を牽引することになる、そしてこの国における、コピーライター、と言う職業を浸透させ、ほぼひとりで独占することになる糸井重里、の歌詞からいきます。

当時、曲は凄いけど、歌詞は何言ってっか、サツパリわかりませんでした。ま、今もなんですけどね。まず、言いたいことなんてろくにないと思うんですよ。いや、わかりませんよ、わかりませんけど。イメージ先行で作られた、です。多分。で、いいんです、言いたいことなんて特になくて・・・。

「ほら春咲小紅 ミニミニ見に来てね
わたしのココロ ふわふわ舞い上がる」

春先、じゃなくて、「春咲」、です。で、「ミニ」と「見に」、の言葉遊び、韻踏みです。ちょこっとの紅、なのでミニです。心ではなく「ココロ」にして、ふわふわ、上手いですねぇ。

また、後半に出てくる、

「お返事遅れてごめんなさい」

が、個人的には印象的で、なぜか辞書の裏表紙にマジックペン黒の太で書いてました(笑)。そういう行動?を少年にさせた時点で、成功、です。

ホント、な~んにも考えてない・考えなくていい、少年の頃の春、って感じがとてもします。曲の感じも勿論なんですけど。この何も考えてない・考えなくていい、が、歌詞内容のなさ、とリンクしています。

続いてアレンジ?曲です。

まぁ~上手い!!!よく出来てる!!!

シンセが音階をかけ上がり、

ダッ!!!

のスネアをアイズに、

サビから、入ります。印象的な、

ミミミ

って効果音。シーケンサーと矢野顕子の声による「ミミミ」とシンセの音と、3つのユニゾンで、サビ以外ではシーケンサーのみにしてあります。

Aメロ、後ろではパッ(ン)パッパーと裏で和音をシンセがおさえ、そんで高と低を使いわけたピチカート、がまぁ~ステキック!!!

「お返事出します~微笑みの」のところ、自身のコーラスが被さるんですけど、何気なく「す~微笑みの」つって、す~、からコーラス、なんです。

「自分で言うのも~変だけど」、のところも同じくで、「も~変だけど」つって、も~、からコーラスに入る、このセンスです。

で、また来るサビに入る直前、

デデデデ、
デデデデ、
デデデデ、
デデデデン!!!

の、スピード感・スリル感、してそこの後ろではピチカートじゃなくてストリングス!!!

何だコレ!?!

パーペキだろ、

です。

大音量ヘッドフォンで5~6回聴いてみたんですがね、ほぼ全体を、基本、ストリングスが隙間を埋めています。収録アルバムのインナー・スリーブにもジャケ裏にもストリングスのプレイヤー表記がないため、全て坂本龍一によるシンセによるストリングス、でしょう。しかしこの曲のレコ音源に、ギター、ないです、よね。収録アルバム「ただいま。」のインナーには、

Drums:高橋幸宏
Guitar:大村憲司(B3)
Bass:細野晴臣(B3)

との表記。こ、これは、、、ややこしいことを書きます。いや、僕のせいじゃないです。まず、高橋幸宏は問題ないんです、名前のケツに何もないので。厳密に言えば(B3)は、ほとんど矢野顕子のボーカルとピアノにちょっとの浮遊感シンセのみ、の曲です。9曲まとめて、長い詩の朗読を歌にした、みたいな曲です(多分ここに灰谷健次郎がかかわったっぽいんですけど)。これをまとめて1曲、とするなら「春咲小紅」は3曲目になり、B3、です。だけど、書いたように厳密に言えば11曲目、になります。また、じゃ(B3)を「春咲小紅」だとします、シンベは細野晴臣でいいでしょう。だけど、どー聴いてもギターの音がどこなのか、聴き取れない(笑)。確かに、今は消されてますけど(編集されたものならある)、『ザ・ベストテン』出演時の絵には、大村憲司、いるんです。音がどうだったか、記憶してないんですよねぇ。。。

ひとまず、進めます。

この、ある種の、ストリングス主体の、

アカデミックなアレンジ・センス

は、ほとんど坂本龍一の手腕でしょう。編曲名義は『YMO』としての表記になってますけど。細野&高橋にこのセンスは、聴いたことがないです。ってか、ド頭の音階が上がっていくシンセの音色がもう、坂本龍一です。

いやぁ、1981年、しかも「BGM」発売直前でしょ?完全に、細野晴臣と坂本龍一がバチバチど真ん中な時期です。

坂本龍一の底力、

に震えますねぇ。流石です。

バチバチ

がこれを生んだ、と言っても過言ではない、

かと・・・。

また、いわゆるヒット曲・売れる曲、

んなもんやろうと思えば出来っから、

にも感じます。『YMO』も矢野顕子も、や~っぱり玄人受け、な存在です。特に矢野顕子は『YMO』のような登場ではない分、業界内関係者や、わかる人、にしかイマイチ伝わらないようなポジションにいたので、この曲の前までは。この曲の一番最後、ラストの、

「おどってる~」

なんつって、ここだけファルセットで終わるような、そんな感じのクリエーターではないんですよ(笑)。かなり、

わかりやすさ

を意識した、客へのサービス、に感じます。名義は『YMO』ですけど、坂本龍一の「東風」(1978年)と一緒です。

収録アルバムなんですがねぇ・・・。

Album
ただいま。/矢野顕子(1981年)

2020-0803-Akiko Yano-2

まぁ、イマイチ、です。ジャケのイラスト、僕世代ではスター、テリー・ジョンソン(湯村輝彦)大先生、です。いかにも、って感じです。あん~まり好きじゃないです。

ダントツで「春咲小紅」です。以外の曲は、

「ROSE GARDEN」
こちら。
しか好きじゃないです。何か、この曲もライブ音源が上がってましたけど、レコ音源でしょ、やっぱり。

矢野顕子のアルバムは、聴き倒したアルバムがあるので、次回に持ち越します。








2020 08/03 21:21 ミラクル沼尾







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