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シティ・ポップ1980-1989 30/100 『愛がなくちゃね。/矢野顕子』(1982年)




シティ・ポップについて、僕の思う感じ?に関しては第1回、
シティ・ポップ1980-1989 1/100 『Morning Glory●竹内まりや』(1980年)
こちら。
の頭、序文にて、で・・・。








「シティ・ポップ1980-1989 30/100」

Album
『愛がなくちゃね。/矢野顕子』(1982年6月25日)

2020-0804-Akiko Yano-1
ジャケ、じゃないけど、ジャケ・表。なぜジャケじゃないかは後で書きます。

ま~、聴き倒しましたね。

どん~だけこのアルバム以前の矢野顕子アルバムをたどろうが、その後を聴こうが、断言します、無理です、僕の中で、

このアルバムを超える矢野顕子アルバムはありません。

もうしょうがねぇよ(笑)、ホントに。

よく、あの頃、とか、昔のアレは良かった、的な意見?に対して、単に、オッサンだ、と思われたくのか知らんけど、脳内的に年齢がテステスだの、本など読んで脳を活性化させればテッテレだの言って、

そんなことはない、
新たに入ってくることもちゃんと吸収できる、

みたいな?ことを、学術的に言う人いますけど、

無理ですから。

吸収?は出来ると思いますよ、浅くならね。深さの話をしてんです。して、年齢だって絶対関係あります。関係ない、と言いたい気持はわかるし、僕もありますけど、関係ないワケがない。年を取るということは、変わるんです、全てが。観た目も、わかりやすく変わります、ある意味で残酷なんです。それをちゃんと受け入れないと。

その曲を聴いていた時の、

年齢・部屋・季節・空気・光・臭い・行動・家族・ダチ、経験、

全てのそれらと、聴いていた曲(アルバム)はセットで、僕ん中、に入ってんです。無理に決まってる。むしろ希望としては超えたいですよ、新曲とか聴いてさ、ヤベー良いな!!!つって、超えられるもんならね・・・。

また、クリエイター側にしても同じで、最も油の乗り切っている時期、ってのがあります。じゃ、逆にズーッと油ってるミュージシャン、います?

ミュージシャンの油時期とこっちの書いたアレコレ時期が、

合致

しちゃってんです。

繰り返しますけど、無理です。

で、無理でいいんです。

そんな、合致時期に聴き倒したアルバムです。1982年6月25日、発売されてすぐに買いました、中3でした。まさに38年前に買ったレコで、引越しの度に僕と共に移動してきているレコです。

完全に、

『YMO』オタ

として仕上がってました(笑)。

今回は曲単体では決められませんでした。アルバム、かたまり、としてです。

矢野顕子、27歳、の時のアルバムです。既に、自信過剰発言で周りを引かせて(でも本当のことだから自信過剰ではない)、かつ、ソロとしてアルバムも4枚出していて、『YMO』のサポート・メンバーとしてワールド・ツアーをまわり、坂本龍一との間に『坂本美雨』を持ち母となり(前の旦那矢野誠との間にも息子、風太くん、だったかな?もいる)、前回の「春咲小紅」(1981年)で、いわゆる、一般・メジャーな場所でもドカンと売れ、そんでこの僕的名盤、それでもまだ27歳、、、。驚くのは参加した俺の『JAPAN』の3人、デヴィッド・シルヴィアンミック・カーンはどっちも24歳、デヴィッドの弟スティーヴ・ジャンセンに至っては23歳、『JAPAN』もやっぱりスゲー、とか、20代後半で解散した『The Beatles』もやっぱりスゲーとか、様々思うワケです。

って言うか、リチャード・バルヴィエリ以外の『JAPAN』が参加し、ほぼ『YMO』だし、ミックスとエンジニアは出ましたのスティーヴ・ナイ、という。。。

さらに、後に知りますが、少し書いた、初期の矢野顕子は相当、かなりちょばっていたようです。つまり、平たく言っちゃうと、「下手クソばっかだなおい」と(笑)。以前、2000年代だったと思います。何かで観たんです、インタビューを。

「今のミュージシャンは練習が足りない」

って言ってましてね、そういう発言は別にオバサンになったから、じゃなかった!!!

矢野顕子のピアノの練習方法はまさにスパルタでしたからねぇ。問題は演奏技術が上手いだけ、ならいっぱいいますから。だけでなく、クリエトが出来て、かつ、個性もある、ってことなんです。

しかし、矢野顕子は坂本龍一をどう思ってんですかねぇ、離婚してないので、ほとんど一夫多妻制に近い状態だと思うんです(笑)。それでも良いってことです。




1曲づつ行く前に、、、

このアルバムは、なかなか高額だった当時のレコード(2500円~2800円が一般的な値段でした)に対する対策として、ジャケなしレコのみで1800円、ジャケが欲しい人用に写真集もどきのジャケを1000円だったかな?で販売。デザイナーは野村高志K②。おお~!!!K2だったのかぁ・・・。これからはこの体でいく、と。そんな発売方法が取られたんですがね、ま、コレだけでした。要は、別に欲しくもない矢野顕子写真集もどきも、我々ファンは買わされ(笑)、結局、2800円使うハメになりましたけどね。ってことでそのレコのみ扱いのジャケ?の表、は先に貼った奴で、

2020-0804-Akiko Yano-2
これが写真集もどきジャケ・表、です。デザインは全然好きじゃないです。中の写真もただただスティーヴ・ジャンセンがカッコイイ、です。




ミュージシャン表記は気になるメンバーだけ表記しました。

SIDEうし

1 「愛がなくちゃね」
こちら。
作詞:矢野顕子、ピーター・バラカン 作曲:矢野顕子
Bass,Backing Vocals:Mick Karn
Drums,Backing Vocals:Steve Jansen
Guitar:David Rhodes
Synth:坂本龍一
Piano:矢野顕子

エクセレント!!!頭の伴奏から好きです、し、サビの後ろでふわふわしてる坂本のシンセも好きです。因みにアルバム・タイトルは「愛がなくちゃね。」で、曲タイトルには「。」なしです。




2 「悲しくてやりきれない」
こちら。
作詞:サトウハチロー 作曲:加藤和彦
Drums:Steve Jansen
Guitar:David Sylvian
Synth:坂本龍一

原曲は1968年、『ザ・フォーク・クルセダーズ』の同名タイトル曲、名カバーだと言えます。こうなるか、と。後ろの鍵盤のコード感が素晴らしく哀愁漂ってます。当然、後に、20ぐらいになってから原曲を聴きますが、こっちのが好きです。




3 「What's Got In Your Eyes?」
こちら。
作詞:矢野顕子、ピーター・バラカン 作曲:矢野顕子
Bass:Mick Karn
Drums:Steve Jansen
Guitar:Robbie McIntosh
Synth:坂本龍一
Piano:矢野顕子

頭のリズムボックス?だけ聴くと1曲目の「愛がなくちゃね」かと思います。ピアノを主体としたAメロに対し、サビでのキャッチーさ、ハッとさせられる印象的なシンドラの音色、後ろで浮遊感漂うシンセの音色など、Aメロとサビの差が最高です。




4 「おいしい生活」
こちら。
作詞:糸井重里、矢野顕子 作曲:矢野顕子
Synth & Bass:坂本龍一

たたみいわぁ~しひざまくらぁ~、とはねぇ・・・。やりますねぇ・・・。曲の短さ、センス、それから使用機材、Sequential Circuits Prophet-5ですかね?の音色、言葉、よく聴くとノイズ風のシンセによるベース、全てがパーペキです。10年ほど前に僕が上げてましたけど(笑)。西武のCMソングでした。懐かしい。そのポスターに書かれた、糸井重里によるキャッチコピー「おいしい生活」、をそのままタイトルにしています。アルバム中、最も好きな曲かも知れません。これぞセンスです。




5 「みちでバッタリ」
こちら。
作詞:岡真史 作曲:高橋悠治
Bass:Mick Karn
Drums:Steve Jansen
Synth:坂本龍一
Piano:矢野顕子

アナログ・レコではSIDEうしのラストの曲です。これも同じく、シンセの音色が素晴らしく、いわゆる和、なイメージがうまぁ~く、取り入れられています。当時はまだ誰の曲かなんて、あん~まり気にしてなかったから、カバーと知って驚くワケです。スツカリ矢野顕子の曲だとばっかり思ってました。そう思わせることができたらもう勝ちですよね(笑)。童謡風の感じも印象的でした。また、歌が終わって2番との間、とか、2番が終わって展開までの間、とかにちょこっと入る坂本龍一、ですかね、中音の細かいシンセが、まぁ、センスの良いこと。ラスト、矢野顕子の、

「オ~ォ!!!オッオ~オォ・・・」

からの、短くド派手になるアレンジも利いています。

元は聴いたことないですけど、岡真史の詩集『ぼくは12歳』(1977年)収録の詩に、世界の高橋悠治が曲をつけた歌曲集、です。




SIDEぞう

1 「女たちよ 男たちよ」
こちら。
作詞・作曲:矢野顕子
Bass,Nakayoshi Chorus:Mick Karn
Drums,Nakayoshi Chorus:Steve Jansen
Guitar:Robbie McIntosh
Synth & Marimba:坂本龍一
Piano:矢野顕子

多分、アルバム中最もファンキーな曲かも知れません。また、書いてきませんでしたが、ミック・カーンのベースが、最も良く出せている、です。以外は、ダメってことはないですけど、正直イマイチです。だって『JAPAN』での、あのベースを浴びるほど聴いちゃってんですよ、やっぱり凄まじいものがありました。だからこその『JAPAN』なんです。ミック・カーンの様々なコラボやユニットも当然聴いてますけど、、、やっ~ぱりの『JAPAN』でしょ。『JAPAN』でしか光れない、と。また、前回書いた「春咲小紅」での素晴らしさが、坂本龍一と細野晴臣がバチバチだったからこそ生んだ素晴らしさ!!!であるなら、『JAPAN』におけるデヴィッド・シルヴィアンとミック・カーンがバチバチだったからこその!!!ってことでしょう、、、特に名盤アルバムでありつつラスト・アルバム「Tin Drum」(1981年)、でのミックのベースは、本当に神がかっていたし、鬼気迫る素晴らしさ、がありました。Funkyだし。それも耳に穴があくほど聴き込んでますからねぇ・・・、あっ、最初っから穴あいてたわ。




2 「あいするひとよ」
こちら。
作詞・作曲:矢野顕子
Drums:高橋幸宏
Synth & Guitar:坂本龍一

テッテレッテ・テレステッテ・テッテレッテ・テレステッテ(小さくシーケンサーのループ)

デケデレー、、、(ン)デデッ!!!
デケデレー、、、デデッ!デデン!!!

ポンパカポコ・ポンパカポコ・ポンパカポコ・ポンパカポコ

に、まぁやられましたねぇ~。この、何だろ、単純な後ろのテクノ感、ダンス・ミュージック感です。これが全てです。

ダッ!チャ~ンーつって伸ばして、スネアがダカダカダカダカ、からの、へん~な、低音シンセによるあえて狂ったような?坂本のシンセ・ソロも印象的でした、と思いきや!!!後半、Ah-Ah-Ah-Ahのところでの後ろ、Fred Frithみたいなギターは坂本のギターだったっていうね・・・、流石です、このギター、最高。

Ah-Ah-Ah-Ah、ポンパカポコ・ポンパカポコ、デデッ!デデン!!!

で終わる、映画で言うブックエンドな終わり方も、最&高。




3 「Sleep On My Baby」
こちら。
作詞・作曲:矢野顕子
Bass, Backing Vocals:Mick Karn
Drums, Backing Vocals:Steve Jansen
Synth:坂本龍一

キャッチーな曲ではありますけど、全く好きじゃないです。唯一、何も来ない。他の曲が良過ぎなんです。ただ!!!ミックのベースはブインブインやれてますね(笑)。坂本龍一のカクトウギ・セッション、なアルバム『サマー・ナーヴス』(1979年)収録曲、のバージョン違いです。元の方は完全にレゲエ、そっちはそっちで捨てがたいです。ってかそっちのが好きです。書いてたらアルバム『サマー・ナーヴス』が聴きたくなってきて、久しぶりに聴き直しました、ら、良いですねぇ・・・やっぱり。ほぼレゲエアルバムですけど。レゲエ+ヴォコーダーですね。




4 「Another Wedding Song」
こちら。
作詞・作曲:矢野顕子
Bass, Voice:Mick Karn
Drums:Steve Jansen
Guitar:Robbie McIntosh
Electric Piano:坂本龍一

なん~だか、トチ狂ったような、コメディな曲です。センスのみ、で作られたようなカワイイ曲です。




5 「どんなときも どんなときも どんなときも」
こちら。
作詞:糸井重里、矢野顕子 作曲:矢野顕子
Drums:高橋幸宏
Bass:細野晴臣
Guitar:大村憲司
Synth & Pianica:坂本龍一
Piano:矢野顕子

なるほど、ここで、この曲で、『YMO』、なんですねぇ。この、人物配置がねぇ、、、これを浮き彫りにするためにミュージシャン表記をそこそこ細かく書いてみました。スリーブにはもうちょい細かく書いてありますが。後ろの鍵盤コード弾きのリズムが裏で、調子よくはじまるんですがね、ブレイク後、矢野顕子のボーカルだけになるところがとても印象的で、以降一転して、単調な曲に変化、そのまま最後までいく・・・、なかなかです。




6 「Good Night」
こちら。
作詞:矢野顕子、ピーター・バラカン 作曲:高橋悠治
Piano:坂本龍一

名曲です!!!なんて美しいメロディなんだろう、と。本当に、まさに、

「おやすみなさい」

って感じの曲だなぁ、と感じながら聴いていましたねー。デヴィッド・シルヴィアンとのデュエット、コーラスが奏でるハーモニーも最高です。アルバムのラストにもふさわしい。高橋悠治がCMソングのために書いた曲をピーバラと矢野顕子が編曲した、だそうですよ。いやぁ、コレかな、アルバム中一番好きなのは、いや、やっぱり「おいしい生活」かな、いやぁ~、やっぱり”アルバム全体”です。






以上、全11曲です。

とにかく、よ~く絵描きながら、ガンプラ作りながら、ヘビロテしてましたねぇ。。。このアルバムは。
こちら。
アルバム、フルです。トータルでも36分ぐらいなんですねぇ。。。









2020 08/04 22:22 ミラクル沼尾








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